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第3話 変わらない春 ページ4
春瀬side
春瀬「…マジで？」
俺の質問に花垣君は静かに頷いた
特に持病も無くここ最近は人間関係でのトラブルもなく平穏に生きていた
そんな俺が突然死を迎える
そうなると死因は自然と絞られていった
春瀬「事故か」
花垣君は再び頷いた
配達中交通事故に合いそうだった子供を庇い後頭部を強く打ち付けた事による頭蓋内損傷で即死
花垣は終始泣きそうな顔をしながら事故の内容を説明した
しかし事故の話にやたら詳しかった彼はこの事故を新聞で知ったらしく関係者では無いらしい
なら何故ここまでして今自分を助けようとしているのか
そんな疑問がふと出たがそれは後で聞こう
今はそれどころじゃない
流石に死ぬには心残りがあり過ぎる
それに今死んだら約束が果たせなくなる
春瀬「わかった、花垣君の話を信じるよ」
花垣「ｯありがとうございます」
花垣君は涙目になりながらお礼言った
けど、ごめんな花垣君
春瀬「俺は花垣君がなんて言おうと配達に行くし子供も助けるよ」
俺の答えに花垣君は俯くと聞き取れないほど小さな声でﾎﾞｿｯと何かを呟いていた
＿あぁ、やっぱり貴方は＿＿＿だ＿
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作者名：無名 | 作成日時：2021年8月9日 0時
