花屋のお兄さん (ページ13)

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第12話武器所持→セーフ？ページ13

春瀬side

どうやら最後の一人は逃げた訳ではなく、隠れていただけらしい

その証拠に上は着ているものの下はパンイチで彼らがこの女性にナニをしようとしていたのかを確信した

春瀬「不快だな…」

不良「オラァ」

ｶﾞｷﾝｯ

ﾋﾟｷｯ

俺は咄嗟にギプスの腕で鉄パイプを受ける

もう片方で受け止めることも考えたが流石に両腕骨折は仕事に支障が出る

運良くつけてるギプスは石膏で出来ているため多少威力は軽減された

けれど

春瀬「痛ｯ」

いくら硬い石膏と言えど勢いをつけた鉄パイプに勝てるはずが無い

多少威力を軽減出来ていたとしてもその打撃は骨折した場所に響いた

それは傷口に塩…いや粗塩を擦り込んでいるような状況だった

石膏のギプスが取れたと同時に俺の腕は力なく垂れ下がった

学生だからとこちらからの攻撃はしていなかったが、相手は武器を持っているからしょうがない

相手の不良はこの状況で錯乱しているらしく、俺の腕を殴ったあとも一心不乱に鉄パイプを振り回してくる

俺は不良が鉄パイプを振り切ったときに空く一瞬の隙に近くまでより顎を蹴りあげた

不良「ｱｶﾞｯ」

不良は何が起きたか分からず鉄パイプを手放しコンクリートの上に倒れ込む

俺はその鉄パイプを持つと不良の急所のスレスレに鉄パイプを打ち付ける

殴られた衝撃で落ち着い不良の顔は真っ青になった

不良「ﾋｯ」

鉄パイプはめり込むまでとは行かないがコンクリートにはヒビが入る

春瀬「若さと勢いだけでこんな事もうすんな」

返事が無いなと思い、不良の顔を見ると不良は泡を吹き失神していた

…やり過ぎたか？

まぁ、相手は不良だしこれくらいで大丈夫だろ

開き直っているとパトカーのサイレン音が聞こえてきた

警察に事情説明しなきゃなと思い工場を出ようとすると先程の女性に話しかけられた

女性「助けてくださって…本当にありがとうございます」

春瀬「いいえ、間に合ってよかったよ」

女性「さっきの人達のといい貴方は一体…何者なんですか…？」

何者…？

うーん、相手は学生だしエプロンは見られてるから下手にフルネーム出して”高校生にも容赦ない怖い人”で広められたら店の評判落ちそうだし嫌だな…

…そうだ！

春瀬「んー…”普通”の花屋店主ですよ」

女性「…え??」

普通を強調した俺の回答に戸惑う女性を他所に俺は到着した警察の方へ向かった