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「 あ…の、。今日はありがとうございました。 」
「 ううん、私が悪いんだから、…
それに佐倉さんよかったら普通に話してくれないかな、同級生なんだし…!」
「そういえばずっと敬語だな。」
僕らはカフェのテラスで飲み物を飲んでいた。
そして、綾小路くん、櫛田さんにも敬語で喋るのを辞めた。
「ちょっとごめん。お手洗いに行くね」
櫛田さんが席を外して、佐倉さんと綾小路くんだけになった。
「あの…!!2人はどうするのが一番だと思いますか?」
「須藤の件か、佐倉の好きにすればいい。」
『 そうだねぇ。 多分。佐倉さんの中でさ、
" 言わなかったら後悔する。" そう思ってるんじゃない? 』
「はい…。」
『 ならもう、それだけでいいんじゃないかな。 』
「 え? 」
「 そう、Aの言う通りだ。 つまりは、
須藤の為、桔梗の為、クラスメイトの為、そんな考えは一度全部捨てたらいい。」
『 あれもこれも考えて抱え込まなくていいんだよ。 』
「 証言するのは佐倉自身の為だ。 」
「私の、…ため…?」
「それで十分だ。」
綾小路君を見る佐倉さんのその目がとってもキラキラしていたのは、
すぐにわかってしまった。
その後、綾小路くんと櫛田さんは何やら用事があるようなので
僕は佐倉さんと一緒に変えることにした。
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作者名:匿名希望 | 作成日時:2022年10月10日 23時