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「...あ、さっき、おばあさんに、席を譲ってくれた !! 」
笑顔で明るげな、表情をした女子生徒が僕に話をかけてきた。
どうやら、その子は同じクラスなようで、
クラスに向かうまで、一緒に話をすることになった。
「ねえ、名前なんて言うの？教えてくれないかな？」
ニコニコと笑う、その子に僕も合わせて、
愛想のいい子を演じる。
「 白瀬 A 、気軽にAって呼んでもらって構わないよ。 (ﾆｺ) 」
「 そっかあ、A...Aちゃんね！よろしく！私は櫛田桔梗、好きに呼んでね！」
「うん、よろしくね``櫛田´´ｻﾝ。」
「わわ、なんで私は下の名前で呼んでるのに苗字なのかな..?」
うるっとした様子で見つめてくるその子に
「ぁあ、ごめんごめん、好きに呼んでいいって言ってたからね。」
というと、「そっか..!」と、しゅんとした表情を見せた。
「クラス、着いたね。僕は自分の席に着くからまた後でね。」
「あ、うん！またね！」
そうして僕は自分の席に着いた。
なぜ僕がこの席なのかが気に食わないが、
一番後ろで、窓際で音楽を聴いて安らかに過ごしたいという、
学校生活が終わったのである。
おかしい、先生にお願いしていたはずなのにな...。
それなのに、一個前の席になっているとはどういうことだろうか。
まぁ、正直目立たないところならどこでも良かったんだけどね。
そう思いながら僕はイヤホンを填めた。
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作者名：匿名希望 | 作成日時：2022年10月10日 23時
