ようこそ実力至上主義の教室へ ページ13
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クラスメイトたちは、与えられたポイントで
何も深く考えることなく、使っていく生徒達がほとんどだった。
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5月1日.1-D.クラス内にて,
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クラス全体は困惑しきっていた。
「先生、今月分のptが振り込まれていません。」
「いや、ポイントは既に振り込まれた。それは間違いない。このクラスだけ忘れられたなどという可能性もない。」
やっぱり、予想は当たっていたのだ。
自分の手持ちを見ると88000ptからの変動が一切されていない。
ということは、個人ではなく、クラス全体の連帯責任という訳だ。
「でも、実際振り込まれてないじゃないですか！」
そうだ、そうだと言わんばかりに声を上げる生徒たち。
まだ、分からないのだろうか。
( 本当に、馬鹿だな。この人たちは。 )
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「本当に愚かだな、お前達は。」
この一言で、クラス全体は静まり返った。
「 遅刻欠席、合わせて98回。
授業中の私語や携帯を触った回数、391回。
たったの１ヶ月で随分とやらかしたものだ。
この学校ではクラスの成績評価が、
毎月振り込まれるポイントに反映される。
つまり、査定の結果、
お前達は当初持っていた10万ポイントを全て失った。
今月振り込まれるポイントは、ゼロだ。」
「 ただの高校生にすぎないお前達が、
なんの制約もなく毎月10万も使わせてもらえると、
本気で思っていたのか？
ありえないだろう。常識で考えて。」
「 何故、疑問を疑問のまま放置しておく？
入学式の日にも言っただろ。
この学校は実力で生徒を計る、と。
お前達は、評価ゼロの、クズというわけだ！」
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ようこそ実力至上主義の教室へ。
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作者名：匿名希望 | 作成日時：2022年10月10日 23時
