【紅一点】Black Orange…【て/つ/や】 (ページ26)

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て「よっ」

目の前にいる10人ほどの同級生に声をかける。

同「あ、てつやととしみつ来たんだ！」

同「あれ、A？」

声をかけられたAはにこりと笑って「うん！久しぶり～」と返事をした。

「「「「かんぱーい！！」」」」

その声と共にみんなお酒を飲み始める。

同「A、久しぶり」

「あ、久しぶり…」

Aに声をかけたのは確か、Aの元彼だ。
確か6ヶ月くらい付き合ってたような…。
さりげなくAの肩に手をまわすもんだから、「ちょっと」という声を出しそうになった。

同「てつやくん、久しぶり～」

俺の横に来て腕を組んでくる女。
こんなのも慣れっこだから特に抵抗をしない。

て「久しぶりだね～え、何部だっけ？」

きっと高校の時は話したことがあったんだろうけど、どうしても誰なのか分からなくてとりあえず質問をする。

同「一応バドだった～w」

その女は俺の腕に胸をくっつけて上目遣いでめちやくちゃ見つめてくる。
俺はそんなことには動じずに、「そうなんだ～w」と同じテンションでかえした。

というかこの女なんてどうでも良くて、Aが今日はあいつと夜を共にしそうなのが気に食わない。
この女は俺にとって今日限りだ。
その後の関係を続けるつもりはなく、するとしても今晩だけだろう。

でも、Aがまた携帯なくすとかになったらと思うと面白いけど、なんだか心配てまたまらない。

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