☆｡･:*東方学園2*:･ﾟ'★ (ページ20)

今日:1 hit、昨日:27 hit、合計:14,642 hit

塾帰りページ20

唐突な私の話に

｢……え？｣

先輩が小さく声を洩らした。

───あれは、5年生の初冬だった。

チャンミンと一緒に通っていた英語塾。
帰りは暗いから、チャンミンと一緒に帰る様にいつも言われていたけど、その日はどうしても観たいTVがあって、先生に質問しているチャンミンに｢先に帰るからね｣と声をかけて、一人で塾を出た。

塾から家までの通い慣れた道を小走りで進みながら、コンビニの前を通り過ぎた時だった。

｢Aちゃん？｣

不意に名前を呼ばれて振り向くと、マンションの下の階に住む高校生のお兄ちゃんがいた。

｢塾の帰り？弟は？｣

｢遅いから置いてきちゃった｣

｢え～、酷いお姉ちゃんだなぁ｣

そう言って、笑いながら隣を歩くお兄ちゃん。

少しぽっちゃり型で厚めのメガネをかけていて。

見た目はパッとしないけど、優しくて面白くて、めちゃくちゃ頭の良い高校に通っていて。

お母さん同士も知り合いだから、私も全く警戒心なんか持ち合わせていなかった。

お兄ちゃんの様子がいつもと違うって気付いたのは、ちょっと来て欲しいと人気の無い路地裏に連れて行かれてから。

痛い事はしないから、黙って立っているだけでいいから……と

お兄ちゃんは、私のスカートを捲り、タイツを下ろした。