弟の変化 ページ11
「俺が帰って来ることは知らなかったずだし…。
……は?もしかしてジュンスとふたりでパーティーするとか言わないよね?」
「まさか!違うよ!と、友達と!」
「友達?誰?」
「と、友達は友達よ!チャンミンの知らない友達!」
「俺の知らない友達…?」
チャンミンの顔から、徐々に笑みが消えていく。
……ヤバイ。完全に怪しんでいる。
こういう時のチャンミンは何故か動物並みに勘が良い。
でも、どうにか誤魔化さなくては。
明日ユノ先輩とふたりでクリスマスパーティーをするなんて……ううん!ユノ先輩と付き合っているなんて事がバレたら、確実に、120%邪魔される!!
どうする!? どうやってここから追い出そう!?
「そ、そっちは?チャンミンは予定ないの?」
「ないね」
「そんな事言わないで、ほら、久々に帰ってき来たんだから、中学の時の友達にでも会ってきたら?ね??」
内心、冷や汗ダラダラ。
だけど、平常心を装ってニコニコしていたら、少し黙って考え込んでいたチャンミンが
「……そ?わかった。じゃあ明日は出掛けるかな」
そう言って。
「あ〜、時差ボケで眠いわ。ちょっと寝てくるね」
自分の荷物を担いで、あっさりと部屋へ戻って行った。
「あ、うん!わかった!おやすみ!」
うそ、上手くいった……?
いつもならグイグイ質問攻めにされるのに、こんなにあっさり引いてくれるなんて。
……なんだ、合わないうちにチャンミンもちゃんと大人になってるじゃない。
邪魔されるだなんて、酷いこと思っちゃった。
ごめんね、チャンミン。
その内、ちゃんとユノ先輩の事、紹介するからね。
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ち - はじめまして!アラサーペンのわたしですが、こんな高校時代を過ごしたかったとキュンキュンしてしまいます。更新楽しみに待ってます(^^) (2021年1月24日 10時) (レス) id: c2ed9163db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユチコ | 作成日時:2018年6月23日 16時