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師匠が任務に行っている間に、呼吸を意識しながら岩を押す。
三日間で拳一つ分くらいは進むようになっていた。

それでも、無駄に大きいこの家を一周するのにはまだまだ時間がかかりそうである。

もう母に会いたくなってきたが、鬼殺隊に入隊するまでは家に帰らないと決めた。

絶対に、あの隊服を着て家に帰ろう。


「そのためには、まずこの岩を何とかしなきゃ…」


岩の前で座り込みながら、呼吸の練習をする。

大事なのは肺。
酸素をより多く取り込むこと。



「肺活量?」



自分の肺の辺りに手を当てながら、考える。
肺活量…ということは、走ったら鍛えられるのだろうか。

思いついたら即行動。
実践してみよう。


走るのに邪魔な袴の裾を破り、家の周りをひたすら走ってみた。


任務から帰ってきた師匠は、何も言わずに家に入ってしまった。

でも、彼が何も言わないということは間違っているわけではないのだろう。

休憩なしで次の日の昼まで走った。

もう足はバキバキだし、肺もはち切れそうだ。



「おい」



バタンと地面に倒れていると、急に師匠が顔を覗き込んできた。
驚く気力もない私は、返事をすることなく視線で「何ですか」と伝える。


「これ食え。筋肉つかねぇぞ」


そういえば、二日間くらい何も食べていなかった。
空腹には慣れてしまっていたのだ。


「ありがとうございます」


辛うじてそう伝えると、彼が作ったおにぎりを頬張った。
意外に美味しくて、バクバクとがっついてしまう。


「お前女じゃねぇな。小僧か?」

「ん〜!!」


師匠の肩を思いっきり殴った。

少しだけ、元気が出たような気がした。



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みーた(プロフ) - 麗羽さん» 泣かないでぇ(´;ω;`) (2019年10月12日 21時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
麗羽(プロフ) - 普通に泣きました……( ;∀;) (2019年10月12日 13時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - みーたさん» ありがとうございます! (2019年10月12日 12時) (レス) id: 483e5f8c50 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - ちぃさん» 申し訳ございませんでした!すぐにルビをふってまいりますので少々お待ちください! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - おさるさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年9月29日 20時

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