第3話 ページ3
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脱出の計画については元から大体知っていた。
しかし影武者の漂が来たことにより、計画のズレを修正しなければならなくなったのだ。
「まず、俺達より先に昌文君らは漂と共に王宮を出る」
贏政様が目の前に広げた地図の上の駒を動かした。
彼らが囮となって進んでくれる。
そしてその内に…
「俺達は、当初の合流地点であった黒卑村へ向かう」
「そこで夜を明かすのですね」
「あぁ、そうなるだろう」
昌文君はこの村の下見に行った時に近くの森で漂を見つけたらしい。
ということは彼の家も…
いや、家と呼べる程のものでもないか。
「新たな合流地点はどこなのですか?」
「ここだ」
そう言って贏政様が指差したのは、国の端にある森だった。
確かここは…
「400年前の秦王が、山の民の王と同盟を結んだ時に立てた避暑地だ」
「でもその後大量虐殺が起きたため、山の民とは関わりがない。この避暑地が残っているとは…」
「俺もそう思い、昌文君に下見を頼んだ。その避暑地はまだ綺麗に残っている」
その頃の秦王は、人を愛していたという。
敵国だろうが奴 隷だろうが、異なる種族だろうが。
その王に心を打たれた山の民の王が、秦国と同盟を結んだらしい。
しかしその後、秦国による大量虐殺が起きてしまった。
「では、私達が向かうべきはこの避暑地なのですね」
「あぁ、そうだ」
成蟜の刺客は数多といる。
比べて贏政様の護衛は私一人。
「必ずや私が贏政様をお護りいたします」
この命に代えてでも___
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心(プロフ) - 初めまして★今更キングダムにハマり初見させて頂きました!更新楽しみにしています! (2022年8月11日 12時) (レス) @page17 id: 8b8beb8b4b (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい! (2020年5月30日 21時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみに待ってます! (2019年12月9日 0時) (レス) id: 7c69be82b3 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年7月11日 23時) (レス) id: d46901af11 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - みずきさん» ありがとうございます!頑張ります (2019年5月14日 20時) (レス) id: 11eeccd4df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ria x他1人 | 作成日時:2019年5月5日 16時