第14話 ページ14
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「はぁぁぁぁ?金がないってどういうことだよ!」
「小屋に置いてきた」
「俺最初に金目当てだって言ったよな?金持ってないってなんで言わなかったんだよ!」
「安心しろ、王宮に戻ったらすぐに大金を用意してやる」
抜け道が開けた所で河了貂は息を荒らげていた。
金はそんなに大事なモノなのか、と思いながら二人のやり取りに耳を傾ける。
「おい政!王宮に帰るっつっても、どうやって帰るんだよ。向こうは軍隊持ってて、こっちは俺とお前と…それからその女しかいねぇ」
信の言葉は、私たちについてくることを示していた。
やはりそうか。
「なんだお前、ついて来るつもりなのか」
軽い嫌味のつもりで口を開く。
河了貂も驚いた表情で信を見ていた。
「あぁついて行く。だが勘違いするなよ。漂の事を忘れたわけじゃねぇ。王であるお前に跪くわけでもねぇ」
嬴政様に向き直り珍しく声を荒らげずにそう言い放った信が、ズカズカと嬴政様に近寄る。
「俺と漂の道のために、お前を利用するだけだ!」
「ふん。今更へりくだられても気持ちが悪い………それに、俺もお前を家来だなんて思いはしない。危険を避けるためのただの剣だ。折れたら捨てていくぞ」
「上等だ!」
よくも嬴政様にそのような言葉を。
本当はこんな野蛮な男等
こうして私たちは共に戦うことになったのだった。
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心(プロフ) - 初めまして★今更キングダムにハマり初見させて頂きました!更新楽しみにしています! (2022年8月11日 12時) (レス) @page17 id: 8b8beb8b4b (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい! (2020年5月30日 21時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみに待ってます! (2019年12月9日 0時) (レス) id: 7c69be82b3 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年7月11日 23時) (レス) id: d46901af11 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - みずきさん» ありがとうございます!頑張ります (2019年5月14日 20時) (レス) id: 11eeccd4df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ria x他1人 | 作成日時:2019年5月5日 16時