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〜A〜



「お待たせ!」


執事服じゃなく普通のスーツ姿の拓真を、サラリーマンが行き交う居酒屋が並ぶこの道から探すのは骨が折れた


拓真「遅せぇよ」


「これでも走ってきたんだからね!」


拓真「そういや走るの遅かったな」


「うっさい!で、拓真はこんな時間まで仕事?」


拓真「…そうだよ」


「何でキレてんのさ」


拓真「はぁ!?」


だから私も主だってば!


拓真は仕事はもう終わりだと言うようにネクタイを緩めた


その仕草がカッコ良くてドキっとした



私って未だに拓真を好きなんだ



こんな失礼な執事()なのに




拓真「なぁ。腕組むのと手を繋ぐのどっちがいい」


「何その2択」


拓真「いいから答えろ」


「どっちかなら……手を繋ぐかな」


拓真「まぁいいか」


訳の分からない事を呟きながらそれっと手を繋いできた。しかも恋人繋ぎ



「っ!!?」


拓真「少し歩くぞ」


執事(拓真)()の前を歩く



いつもは後ろにいる拓真が……





拓真の手って大きい。背中もこんなに逞しいんだ




今なら聞けそうな気がする




「たく…」


黙々と歩く拓真に着いて行くとホテル街へと躊躇なく入り込んでいく



…えっ!?




パニックを起こす私をよそに拓真は腰に手を回してグッと引き寄せた




顔近っ!!




恥ずかしのあまり突き飛ばそうとすると、何か鈍い音がして拓真が頭を抑えて倒れた


「拓真!!?」


振り向くと目出し帽を被り鉄パイプを持った男……?がいた



例の通り魔!?




通り魔はこもった声で舌打ちをして逃げてしまった


後を追おうとしたら拓真に止められた



頭からダラダラと血を流しながら立ち上がった拓真はまず初めに




拓真「怪我は?」


私の心配をしてくれた


「私より拓真でしょ!」


拓真「俺はいいんだよ」


そんなわけないじゃん!


そんだけ血を流して!




この辺の建物に入るのは気が引ける


かといってタクシーも拾えない



昴さんか透さんに……あの2人は絶対ダメだ



お父さんに迎えに来てもらっても状況説明がめんどくさい



このままここにいるわけにもいかないし……



拓真「肩…貸してくんね?」


苦しそうに私を頼ってくれた



そんなの……断れないじゃん

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設定タグ:赤井秀一 , 沖矢昴 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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ジンlove - 続きを待っています。 (2019年11月26日 16時) (レス) id: 06bcf57e53 (このIDを非表示/違反報告)
ハオミン - ドキドキが止まらないぜ! (2019年9月23日 17時) (レス) id: 228eb0b481 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます。すぐ直します! (2019年7月28日 13時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 142話に誤字がありました。「辞めざるおえなくなって」ではなく、「辞めざるをえなくなって」です。 (2019年7月28日 13時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます!すぐ直します! (2019年5月5日 20時) (レス) id: 1db8013159 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆ | 作成日時:2019年1月28日 15時

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