カノジョはYouTuberカレシは声優

我慢しません ページ8

・江口

Aが2日ぶりに帰ってきて
自宅でプチ打ち上げ。

俺はまだ全然酔ってないけど、

Aは 酔ってきたのかずっとにこにこして抱きついてくる。

かわいい。

Aは酔ったら抱きつき魔になる。
それだったら尚更イベントの打ち上げ行かなくてよかったなって思ってしまった。

A「拓也く〜ん、大好きだげぇ。」

「なにも〜かわいいなあ。」

方言はずるいよ。

A「これから忙しくなるから、会えないやん？寂しいやん？」

「うん、そうね。寂しい。」

A「今のうちに甘えるしかないやん。」

「今だけじゃなくて普段からもっと甘えなさい。」

A「ねえ、なんでこんなに充電器のケーブルあるの？」

「え、急…ってそれは、Aの仕業でしょ！」

A「あっ…。あ、檸檬堂こぼれた。」

「ねぇぇぇ、めっちゃ零してるじゃん。」

A「岡崎のラーメンはバカうまいげぇ。拓也くんも連れて行きたい。」

どんどん次の会話を振られて、話が噛み合いません。

「もう次から次へとなに〜。はい、新しいお酒。
Aの地元行ってみたいな。」

A「これは…どんぐり？」

急に目の当たりを指さしてきた。

「え、眼鏡…。」

A「どんぐりとって？」

「はいはい、どんぐり取るね。」

眼鏡とどんぐりどうやったら間違えるんだよ 笑

どんぐり(眼鏡)を外してしばらくAと見つめ合う。
なんか、照れるな。

A「…んふっ。」

「え？なぁにー。」

A「んふふ、拓也くんかっこいいげぇ。」

「も〜、かわいい。」

A「ねぇ…ちゅーして？」

…っ。
それは、反則すぎるだろっ。
お酒のせいで目が潤んでる＋上目遣い

どれだけ惚れさせたら済むの。

「やだ。」

まじで歯止めが効かなくなるから。

A「ねぇ、どうして？ちゅーしてよっ、拓也くん。」

ちょっと泣きそうなA。
俺ってドSなのかな。
もっと意地悪したくなる。

「やーだね。」

A「なんでぇ…私の事きらいになったん？」

あら、とうとう下を向いて泣き出してしまった。

Aを抱き寄せて 顔を向かせ、キスを落とす。

A「んっ…なっ、長いげぇ。」

「キスしてって言ったのはAでしょ？
もう、我慢してやんないから。」


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