婚姻届を書いてください!!【太宰治】

3話 ページ5

太宰side


｢乱歩さん、あの娘は何者なんです？｣



毎日来てるとはいえ、
誰か分からないんだよね

…国木田くんは置いといてこの私も!!



知ってるのは乱歩さんと社長だけか



｢君たち、本当に気付いて無かったの？｣

えぇ…分かる要素あったかなぁ？


｢ふーん、あ。太宰、依頼だ｣

依頼ぃ？えー、行きたくないなぁ

｢行ったら答え合わせ出来るかもね｣



答え合わせ、か。

なら行ってみても良いかもしれないね


｢という事で、行ってくるよ国木田君。｣

｢あ、嗚呼…｣







場所は……………………


異能特務課？
ーーーーーーーーーーーーー
太宰side



｢此方でお掛けになってお待ちください｣


綺麗な会議室、流石政府だねぇ






ｺﾝｺﾝｺﾝ


｢はぁーい｣

誰だろう、私を呼んだのは………





｢こんにちは太宰くん。
驚きましたよ｣


安吾!?



｢酷いじゃないか安吾！
態々出勤時間に呼ぶのは良い事だけどね｣


｢呼んだ…？私は呼んでませんよ｣


罠？誰かが嵌めた？
でもそんな事する理由は無い筈。


｢嗚呼、そういう事だったんですね｣


えっ、安吾が先に分かったの少し悔しい



｢私は勘違いしていた様です。
でも未だ分かっていないようですね。

良いですか？
彼女はとても特別な人間です。
しっかりしていて、
どんな仕事でも完璧にこなします。
何故貴方が呼ばれたのかなんて知りもしませんが、連れ出すのだけは止めて下さい。


彼女は正義の名探偵なんですから


本当に、彼女が今日パーカーを着ているのを見て驚きましたよ｣


｢さっきから彼女彼女って…
誰のことだい？｣


1人思い当たる節はあるけど、
しっかりという言葉と無縁な筈なんだよねぇ。


｢勿論…………







あれ、もしかして太宰くんまだ
名前聞いてませんか？｣




名前…か。そういやまだ聞いてなかったなぁ。


｢知らないよ、
よく分からないけど
私に求婚してくるんだよね。

モテる男は大変だね！｣








｢太宰くん…
其れ本気で言ってるんですか。
少しばかり残念です｣


そんなに言わなくても……

そんな分かりやすいヒントあったかな？



1度見たらあんな美人さん覚えてる筈
なんだけどなぁ……

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