婚姻届を書いてください!!【太宰治】

13話 ページ15

中島敦が降ってくる方角は……

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太宰side

嗚呼、今日も素っ気ないメールだ。


あの日以降
毎日私の携帯にメールが来る。

しかし、前までみたいなうざいノリでは無く
シンプルな一文だけだ。


しかも此方から返信は出来ない。



最近の携帯はこんな事も出来るのか、
と携帯屋さんに走ってみたが
こんな事出来る筈が無いの一点張り。


世の中には不可解な事もあるものだね





押しては引いてみろ作戦かな？

頭で理解はしていても
気になってしまうのは恋の病だろうか




直ぐ恋に落ちるのは漫画の世界だけだと
思っていたよ



今は名前も分からない彼女に
会いたくて仕方が無いのにね


自分でもこの心持ちの変わり具合に失笑さ


どうすれば彼女に会えるだろうか






最近台本のありがたみに気付いた。

こんな危機的状況の中、次の作戦を
考えなくて良いので余裕が生まれる

彼女の事考える時間が必然的に増えるよね





これも作戦なら彼女は恐ろしいな


この私が恋に落ちることなんてない、
なんて思っていたよ







平和ボケ、かな。

ボケーッとした頭で戦地を歩いていく


嗚呼、敦くんが本当に落ちてきた。

夢みたいだ









だからこんな事言われても認めてしまうんだ



「ポートマフィアです。



ポートマフィアと同盟を組みましょう」



此処まで言われりゃ馬鹿でも
この先は理解出来る。


あの蛞蝓との共闘だ









それでも、若しかしたら戦地で彼女に
会えるかもしれないなんて考えてしまう。


「いいんじゃないかい？」

それ程まで私の頭は恋の病に侵されていた

台本を見なくても口から漏れ出てきた本音。



人は恋をすると可笑しくなるらしい

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