Affect136 待ち続けた瞬間 ページ6
米屋side
オレと緑川、弾バカが京介やメガネの元に辿り着いたとき。亜桜もそこにやって来て、そのままそいつは人型との交戦で消えていった。
人、斬れるのかよ。そのトリガー、何だよ。
また何も訊けないまま、戦況は進んでいった。
亜桜が去ってから、オレたちの方には新しい別の人型ネイバーが現れた。その人型は遠くから弾を飛ばしてきて、その弾に当たったＣ級隊員や武器がトリオンキューブに変えられてしまう。緑川もここでベイルアウトした。こんな厄介な性能を持ったトリガーを使う野郎がいるとなると、いくらＡ級のオレたちがいたとしてもＣ級全員を守りきるのはキツい。
そして弾バカの判断で、メガネたちを逃がすことにした。
そしたらメガネの方へ二体の新型が向かっていって、そしてオレが相手をしていた一体もそれを追うようにそちらへ動き出した。流石に三体も行かせるわけにはいかないと、オレはその新型を追いかけた。
「亜桜！」
そしたら、その先に生身になったそいつがいた。
腕にひどい怪我をしていた。本人はそこまで痛がっていなかったが、出血を止めないと危ないような気がして、オレは亜桜を安全なところに運ぶことに決めた。トリオン体だから、その体は簡単に持ち上げることができた。まあ多分、オレが生身だったとしても全然余裕だろうけれど。
「グワァ！」
「お、追ってきやがったな。よかった〜市街地行かねーで」
亜桜を抱えて、オレは屋根の上を駆けた。後ろから新型が追いかけてきたので、そのまま弾バカたちのいる方へ連れて行くことにする。
「……米屋」
「ん？」
腕を抑えながら、そいつが口を開いた。
「私、勝ったよ。人型ネイバー、斬った」
「……！」
それは、亜桜にとってはとても大きいことで。亜桜は元々バトルが大好きだった。だからこそ、人が斬れなくなったことは、異常でしかなくて。亜桜の身に何かとてつもなく大きな何かが起こったことを意味していたのだ。だから、それを克服するのだって、どうしようもなく難しかったはずなのだ。
二年間、亜桜はもがき苦しんでいた。
それが、今、ようやく終わったのかもしれない。
「そっか」
それなら、オレはすげー嬉しいよ。すげー安心したよ。
「弾バカ！」
「！」
そしてオレと同じくらい喜ぶやつが、安心するやつが、オレの視界に現れた。人型ネイバーと交戦中のそいつに、オレは大きな声で呼びかける。
「こいつ、安全なとこ置いてくるわ！」
亜桜の姿を見た弾バカが、驚いて固まっていた。
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るえら(プロフ) - うわー！！！！別サイトから一気読みしてしまった、とても面白いです！！更新ゆっくり待ってます！！！ (10月20日 14時) (
レス) @page35 id: 63d223fd88 (このIDを非表示/違反報告)
honoka - 一気読みしちゃいました!!続き楽しみにしてます💗 (6月21日 22時) (レス) id: 944c15d446 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - しおむすびさん» こんにちは、コメントありがとうございます(;_;)長くなってきたにもかかわらず一気読みありがとうございます！更新止まっていてすみません;;原作の展開を見ながらゆっくり進めて参ります……！ (2022年12月13日 12時) (レス) id: 4e05bff474 (このIDを非表示/違反報告)
しおむすび(プロフ) - 一気読みして最後まで読んでしまいました…！主人公の生き様にたくさん勇気が貰えます！！更新ゆっくりと待ってます︎☺︎ (2022年12月9日 0時) (レス) id: 2152d546a1 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - 紅羽さん» コメントありがとうございます！通知漏れしており気づくのが大変遅くなってしまってすみません(;_;)めちゃくちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります……！原作の展開など見ながらゆっくりです更新して参ります〜！ (2022年12月4日 12時) (レス) id: 4e05bff474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2021年1月3日 1時
