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本心を吐露すれば、私は彼らを見捨てる選択肢もゼロではない。
私にとって彼らはまだまだ知人で、緑谷くんも興味の対象成れど
手助けはしてもよかったが、消太さんの命と比較してしまえば優先度は下だった。
でも、その選択をしてしまえば
私はまた親を失うことになってしまうのも火を見るより明らかだった。
それに、そもそも現状の私の役目は消太さんに代わって
生徒たる彼ら全員を生かし、叶うことならば重傷者を一人も出さず
学校側…プロの応援を待つことが使命だ。
…それに、その選択肢を選ぶのは、私の「願い」と反してしまう。
私が今
それは許されない。許せない。
『それはお断りしますね、私は私の考える最良の選択をします。』
動き出すと同時に言い放つ。
後ろの三人の動揺の声は聞こえないふりをして
男の「あったま悪…」という呆れたような言葉も耳に入らなかったことにする。
敵の戦力を私に集中させなければならない。
後方の彼らの方に１人たりとも漏らしてはいけない。
意識を散開させつつ、一人一人に集中させろ。
全員の微動も把握を漏らしてはいけない、状況を手中に収めろ。
動きを見せたのは男に名前？を呼ばれた脳みそむき出しの敵
おそらく「のうむ」というのがアイツの名前で良いはず。
先程まで話していた灰色髪の男は「のうむ」を動かし
当の本人は動く様子を見せないでいる。
この「のうむ」とかいう敵の一撃一撃は重過ぎる。
モロに食らったら骨折やら後遺症やらで済まない可能性もある
なんなら即死もありえるわけだ…死を覚悟しろ、命を賭して戦え、翻弄しろ。
時間にして２，３分
だんだん灰色髪の男も苛立ちを見せ始めた頃
激しい破壊音が背後から聞こえ、一瞬だが意識が散漫。
上手く往なし続けていた「のうむ」の攻撃を蹴り出した足にかすめてしまい
拳による風圧もモロに食らい、上半身から後方に吹き飛ばされる。
その上「足」という体を支えるための体の部位に支障。
バク転の要領で一度勢いを軽減したが
その次の着地は片足だけで勢いを殺しきれず、かなり後方へ。
おかげで負傷の原因の音の発生源に近づき
その声はよく響いてきた。
「もう大丈夫……私が来た…！！！」
そのセリフの重みをこの状況で痛感した。
『…でも、今回は…来てくれた。』
…あの時、貴方に責任転嫁し、嫌いになった私は
実に都合よく、今貴方が来てくれたことを嬉しく思ってしまった。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - カナデさん» ありがとうございます。夢主の性格に合わせてなるべく繊細に、熟考した様子を描ける様に心がけているので感想とても嬉しいです。明日(本日)2話あげる予定なので楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年11月10日 1時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - やった！！更新だ！！！ありがとうございます！！五臓六腑に染み渡る…睡さんの書く話は心理描写が細かくて…あと日本語が綺麗（？）です。これからも応援してます！ (2022年11月8日 14時) (レス) @page43 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - はじめまして。最初から読ませてもらいました！とても楽しくて面白かったと思いました。特に夢主のおっしゃる事や性格、個性、シリアス感がと出ていて読むのが楽しかったです。更新頑張ってください！！応援しています。 (2020年9月14日 1時) (レス) id: b338802f9d (このIDを非表示/違反報告)
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