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チラリと顔を覗かせるように中の様子を伺えば
まぁ、さすが対人戦闘向きの個性持ちと才能マン…と言った具合
大人だろうとチンピラでは名門校合格者には歯が立たないみたい。
後ろから気配を感じとりつつ
ぼやぁ…と中の２人を観察していれば予想通り。
グッ、と乱雑に肩を引かれ胸の前に腕を通され
抱くように動きを封じられ刃物を首元に宛てがわれる。
そのまま犯人は中の２人に嬉々として声をかける。
「ガキども！！こいつがどうなってもいいのか！」
ボキャブラリー死滅しているんですかね？
今どきアニメでもなかなか使われないんじゃ、と指摘したい語彙力
そしてその掛け声でコチラを見た時の爆豪さんの顔が凄く嫌そう。
うわぁ…と言いたげで心配は欠片もされていない気がする。
まぁ、彼の判断は正解で心配なんて無用なのだが…
爆豪さんとは反し、切島さんが多少狼狽えて「汚ぇぞ！」とか言ってくれる
その反応に、敵に気付きながら放置し捕まったことが
次第に申し訳なくなってきて、切島さんには心の中で小さく謝った
謝罪と同時にため息を吐き、トトンと踵を打ち鳴らし棘を出すと
軽く前に振って助走をつけて、脛に棘を突き刺し
相手が悶絶するよりも早く身を捩って、向き合うように振り返る。
膝から崩れる相手をスローのように捉え、低くなる頭部を容赦なく蹴り倒す
ドシャリ、と音を立てて相手が地に崩れ落ちる。
『…やめてください、セクハラです。』
地に倒れる相手を冷ややかに見つめながらポツリと呟く
クルリと踵を返し、敵に背を向き直せば
呆気に取られた様子の切島さんとケッ、と雑にあしらってくる爆豪さん
爆「ｯにをやってんだ、てめェは。」
『いえ、相手には気付いてたんですど…
使用限度的に、これ以上個性を使いたくないと言いますか…』
切「キャパオーバーになったってことか？」
『なったと言うよりはなりかねない、という状態です』
爆「甘ったれてんじゃねーよ、状況分かってんのか！！」
『分かってるからこそですよ、今戦えなくなるわけにはいかない』
爆「はぁ？」
そうだ、今ダウンする訳には行かない
キャパも近い、でも…
消太さんの元に向かうまで、足を止める訳には行かない
彼が戦線に出た理由を、矜恃を守らなければ。
今私がすべきことは、クラス全員を無事生かすこと。
消太さんを何としても、生かすこと。
『…広場に向かい主犯を抑える。
そのための余力です。…貴方たちはどうしますか？』
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睡-ｽｲ-(プロフ) - カナデさん» ありがとうございます。夢主の性格に合わせてなるべく繊細に、熟考した様子を描ける様に心がけているので感想とても嬉しいです。明日(本日)2話あげる予定なので楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年11月10日 1時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - やった！！更新だ！！！ありがとうございます！！五臓六腑に染み渡る…睡さんの書く話は心理描写が細かくて…あと日本語が綺麗（？）です。これからも応援してます！ (2022年11月8日 14時) (レス) @page43 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - はじめまして。最初から読ませてもらいました！とても楽しくて面白かったと思いました。特に夢主のおっしゃる事や性格、個性、シリアス感がと出ていて読むのが楽しかったです。更新頑張ってください！！応援しています。 (2020年9月14日 1時) (レス) id: b338802f9d (このIDを非表示/違反報告)
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