75second ＮＯside ページ32
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訓練を行う生徒が決定し、それぞれが持ち場に着いた
訓練を行う建物のハリボテの核が置かれた一室。
Aはハリボテの核を、ぼーっ…と眺めたまま立ち尽くす。
無気力感すら感じる何を考えているのか分からない瞳
明るいはずの瞳の色は変わらないはずなのに濁っているようにすら感じる。
『…さて、これに触れられないように、かつ二人をこれで拘束…ですか。』
相方無しを希望したため、その言葉に返される声は無く
ポツリと呟いた声は無機質な空間に溶けて消える
演習開始のアナウンスが天井に取り付けられたスピーカーから入り
それを眺めるように、ゆったりと視線を持ち上げた。
数秒底から視線がぶれることなく注がれていたが
ふと何か思いついたように瞳を揺らすとモニター用のカメラに向き直る
『あの、』と呟くと、悩んでいるようには見えないが
カメラ越しにこの授業の担当教諭に向かって質問を投げかける。
『相手には遠距離捕縛が可能な生徒がいるわけですけど
彼の個性が核に触れた場合も敗北でしょうか。奪還し返せそうなんですが』
尋ねるにしては抑揚のない声音で、問いかける。
観戦中の他の生徒からしたらこちらに向き直り、と何か言っているだけ
音声を聞くことができるオールマイトは問いに対して少し唸り、悩む
少しの間をおいて授業用のカンペから彼女の個性と装備を確認。
そして彼女だけではなく、ヒーロー側に取り組む二人にも
聞こえるようにマイクをＯＮにして、質問に対する答えを放送した。
「いい質問だ過来少女、配慮不足で済まないね。
今回は瀬呂少年がヒーロー側なわけだが、個性での確保だけでなくしっかり触れてくれ」
急に話し出した先生の発言からAが何を言っていたのか
想像がついた観戦している他の生徒たち。
一部の生徒は「いろいろ考えているんだな」くらいの印象を受けた事だろう。
そんなこと知りもしない当事者は「わかりました」と
一言だけ返して、小さく会釈をすると１つしかない出入り口に視線を向けた。
「建物内に１人の敵か…」
ポツリとまるで本人も意図せず、無意識に零れたように紡がれた一言
事実彼女は自分の声に気が付いていない。
声が零れ落ちて３秒ほどで何を思ったのか、扉の方に近寄り、扉を開け放つ。
そして腰に巻かれたポーチの一か所を迷うことなく開け
中身を取り出して前方の廊下に一直線上に並べるように投げた。
投げたモノが鉄筋の建物にぶつかり合いコツン、と音を奏でた
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睡-ｽｲ-(プロフ) - あるとさん» わわっ、ありがとうございます！！アニメに居そうなキャラクターにしたい一方で固まったビジュアルをキープするのが作者として楽しくも難しく…。大人になりたくとも成長できずにいる彼女を好いてくだされば作者冥利につきます！ (2020年7月9日 17時) (
レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - 書きたいことはまとまっていませんが書きます。主人公の冷静さ。冷めているようで好奇心はしっかりとある。年相応……とは言えずとも、どこか冷酷になりきれない。そんなキャラクター性に興味を惹かれました。今後の物語の展開を楽しみにしています。 (2020年7月9日 11時) (レス) id: ac43156437 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - いたちょこさん» お返事が大幅に遅れてしまい申し訳ありません。主人公の内面が良く伝わっているのであれば書いている甲斐があります。じわじわと更新する形になるでしょうがよろしくお願いいたします。 (2020年5月14日 18時) (レス) id: 4d796a00d6 (このIDを非表示/違反報告)
いたちょこ(プロフ) - とても面白くて大好きです！主人公の気持ちが凄く伝わってきます。こういう書き方は尊敬しかないです。素晴らしい作品を読ませて頂き、有難う御座いました。これからも頑張って下さい！ (2020年3月1日 20時) (レス) id: 3485aa3116 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - カナデさん» 評価を作品の完結後にやりたい、という話も耳にしますがその場合章ごとの評価はされないのか…とか思ってしまうんですよね…。それか評価でなくてもコメントでここはこうで良かった、こうの方向での話も見たかったなどが聞きたくて…カナデ様の言葉すごく嬉しかったです (2020年3月1日 17時) (レス) id: 3400204ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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