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かくいう私も開けられるとは思っていなかった
誰かが…というか、爆豪さんが中に居ると分かってからはボーッとしながら
「あー嫌だなぁ、居るよ…嫌だなぁ」
と、ばかり考えていたため扉に手をかけているのに気づかなかった
きっとお互いに良い印象を抱いていない
私たちがバッチリ、扉1枚分の距離で鉢合わせる
私も彼も思わずお互いに機能が停止
相手を見つめたまま固まっているという奇妙な状況に
爆豪さんの取り巻きっぽい男子生徒２名も
外から聞こえた爆発を被ったであろう緑くんも停止中
「！ 退け」
「！ 退いてくれません？」
パッと発言に写ったタイミングもドンピシャで…しかも内容も同じ
それすらも互いとっても不快で思わず眉間にシワが寄る
私はため息、爆豪さんは舌打ちを相手に聞こえるくらいの大きさで１つ
「通るならどうぞ」
この人、他人に譲るなんて精神持ち合わせてないだろうな
そう思ったら張り合いたくもないので一歩下がって道を譲る
一層シワが寄り、悪人面が悪化しているが横を通り抜けていく
取り巻き組も「おい勝己！」と呼び掛けつつその後を追って行った。
…なんでたった１日
いや、それどころか、たった数時間でこんなにも敵視されてるんだ
中に入り、自分の机の方に向かおうと歩き始めた時
緊張したような声で名前を呼ばれた
言わずもがな、教室に残っているのは自分を除いてたった一人
「なに？」
「あﾞ、いや、あの…」
声をかけてきておいて、しどろもどろな緑くん
その手は落ち着きなく、一方の手でもう一方の手を握ったりしている
自身の手を揉んだり握ったりする仕草は
緊張状態や自信が無い心理を表す…と、どこかで聞いた気がする
「デク」
「へぁ！？」
「
この質問の答えがなんだろうと
別に私に関係ないこと、意味の無いことは分かっていた
でもなんとなく、聞いてみた
ホームルームで見せた悔しそうな表情が脳裏にこびりついたから
無個性でヒーローになるなんて圧倒的に、絶望的
それでも目を閉ざさず、閉ざせずにいる彼がとても気になったから
これは、新しい知識を得る時と同じような好奇心
私が知らないこと・新しい知識以外
まず他人に興味を持ったのは初めてに等しかった
聞くことで知ろうと思った。こんなにも奇妙で面白い彼を
「君が知りたくなった。色々聞きたい」
誰も彼も同じような顔に見えていた中
たった数時間で脳に刷り込まれた存在だから。
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チョコ&ピーナッツ(プロフ) - うわわわ…！！紹介して頂き本当にありがとうございます！！私もこちらの作品が大好きです！！もう睡様には頭が上がりませんね…！イラストもお上手で小説も面白い…！！尊敬します！！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 18時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
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