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「はい、その後は色々ありすぎて未登録のまま時間が流れて…
…もし、受験にあたって個性登録が必要なら保護者に登録をお願いしておきますが…。」
「いや、それならいいんだ悪かったな。帰っていいぞ」
「分かりました。…失礼しました」
去り際、流し見た机の上に置かれたのは
生徒の登録書類ファイルで開かれていたのは私の書類
記載されている私自身の情報は
きっと他の生徒とはいろいろ異なっているんだろうな…とか思った
自分で言うのも変な話、私の人生はちょっとおかしいな。
後ろ手に職員室の扉を閉めて、扉に心身ともに疲れた体を少し預け
そのまま肩をすくめるように「ふぅー…」と深く息を吐く。
力が抜けて壁にズルリと落ちるように寄りかかるが
グッと膝に力を入れ直し、しゃがみ込むのは阻止した。
走ったり、運動をしたあとでもないのに心臓がドクドクと脈打つ音が耳について煩い。
何度見ても慣れない…自覚もある現実も見てる。
変わらない事実も理解してる。
でもやっぱり鋭い棘のように事実を押し付けられるような、そんな気分になる。
私の登録書類に書かれた同一の漢字が二つ
たった一つのその漢字が今でも鋭利な刃物のようだ。
「“ ”…か。」
ズキズキと痛む常に包帯が巻かれた“首”を微かに震えた指先で撫で
ドクンドクンと逸る“胸”をぐしゃりと制服ごと握りしめた。
「−−さん、今日来れないかな？」
後でLIME送ってみよ…あれ？ない
…ケータイ、机の中だ
「最悪」
悪態一言、少しだけ顔を顰めスクールバッグを肩に掛け直して教室に戻る
…なんのために荷支度整えてバッグ持って職員室に来たのか、わかったもんじゃない。
「あー…もう、不合理だなぁ」
嫌々戻ってきた自分の教室からは扉越しに爆発音が聞こえてきた。
その音だけで今日の展開同様に中では
面倒事が繰り広げられているのは考えずとも分かること
扉の目の前、目的のものの在り処も分かっているのにも関わらず
どうしようもないぐらい中に入りたくないこの状況…
悶々と悩んでいた私を他所に、無慈悲にも
目の前の扉は勝手にガラガラッと滑車が転がる鈍い音を立てて開かれた
正面には一番会いたくない人物が立っている。
きっと自分もこんな顔しているのだろうな
音もなく扉越しに立っていた私に驚いているのか、扉を開けた張本人…
爆豪さんは目を少し大きく開け
扉に手をかけたままピシリと固まり、真顔の棒立ちの状態だった
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チョコ&ピーナッツ(プロフ) - うわわわ…！！紹介して頂き本当にありがとうございます！！私もこちらの作品が大好きです！！もう睡様には頭が上がりませんね…！イラストもお上手で小説も面白い…！！尊敬します！！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 18時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
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