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「わ…」
広すぎる説明会場から出たと思えば
今度は学校内にある街、と言っても過言ではない演習会場に通された
話には聞いていたけれどここまでのものが校内に多数あるとは…
周りの人達は分かりやすく驚いていて、私も圧巻の学校構造に驚きの声が零れた。
スタート地点に人が密集していて
コミュニケーション能力が凄まじいのか、知らぬ人同士で話していたり。
が、
１歩離れたところでスタート待ちしている
すると後ろからトンッと方が何かにぶつかる
ぶつかった肩越しに見えたのは少し長めの黒髪の男の子
「悪ィ！」
「いえ、別に…」
「…なぁ、緊張とかってしねぇの？」
「え、…まぁ、これに関して特には。」
謝罪→返事で会話は終了するかと思っていたが
あちらから続けられたので一応返事をする。
急に質問をされて少し驚きながら相手の方を見ると
どうやら相手の方が緊張しているようで少し額に汗をかいていた。
赤みがかった朱色の瞳は真っ直ぐ前方というよりは俯き気味
何故だか分からないけれど
そんな相手を見ていたら初めて話した時の緑谷くんを思い出した。
よくよく彼を見ていると黒髪という真面目そうな様相に反し肉体が鍛えられている。
「貴方はだいぶ緊張しているみたいですね」
「そりゃあ…まぁ…。」
「やれることやったらいいんですよ」
「え？」
「この為にやることやったなら、ここでもやることやればいいんです
なりたいと思うものがある人は、それに必要なことをまずは可能な限りやればいい」
『ハイ、スタートォ！！』
「全てができる人なんていないんですから」
緑谷くんを彷彿とした彼を見たら
感情が伴わずとも、効果がなくとも背を押したくなった。
まぁ言い逃げのようにスタートの合図と同時に私は先に行ってしまったけど
スタートの合図に乗れず
呆然と立っている人達が邪魔くさいのでいきなり個性を使う
ジャージのポケットから出した種を他の受験者集団寄りに投げ込み、両手を叩く。
そして個性の砂時計を出現させるとクルリと半周させて時間を巻き戻す
人じゃない、だから全然体力は問題ない
「咲いていた時」に時間を遡らせ「オオオニバス」という
昔は子供、今では大人１人乗っても平気なサイズの植物を出す。
私が葉に乗ると同時に巻き戻しを強化し急成長させる
オオオニバスは集団の頭上を軽々しく越えるサイズにツタを伸ばした
「お先。」
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チョコ&ピーナッツ(プロフ) - うわわわ…！！紹介して頂き本当にありがとうございます！！私もこちらの作品が大好きです！！もう睡様には頭が上がりませんね…！イラストもお上手で小説も面白い…！！尊敬します！！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 18時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
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