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案の定、怯える人々は思考なんてものは投げ捨てて大通りを慌てふためき走り去る
大通りを抜けた脇道なら人もいないため楽だった
少し狭いのと薄暗いのが困ったところだがサクサク先に進めたので良しとしよう
進むにつれて大きくなる爆音はなんとなく
聞き覚えるのあるものの気がして
普段な視線すら移さない「事件」にも関わらず、音が気になってしまい視線を向けた
割と大きな敵は脇道、路地裏からも目視出来る
緑…まるで松の葉の緑のような濃く暗い緑色。
…学生の範囲の勉強だけでは飽きて覚えた無駄な知識だけど
まぁ、そんな色のドロドロとした液状の物体が大暴れしているのが見える
しかし、そいつが殴ったり叩き割ったりしたであろう被害より
やはり爆破による火災と破壊の被害が大きい
敵だってただの人間。
つまり、あのドロドロは異形系個性による変化なはず
そうなると、やはり爆破はまた別の要因があるはずなんだけど…
思い当たる節はある、でもあんな豪語しておいて彼がそう簡単にあんな敵に捕まる？
…疑問ができるとどうにも解決したくなる性分
とりあえず脇道から少し見てみよう。
運良く避難誘導により周りに人はもうほとんど居ない
プロヒーローに見つからなければチラ見して速やかに離脱できる
だが大通りに近付くために動かした足は急に聞こえた
「馬鹿ヤロー！止まれ！止まれ！！」という大きな声によって止まる
まだ大通りからは見えるはずもない位置にいるはずなのに…？
そう思いつつも私の行動にピッタリすぎて流石にビクリと肩が揺れた。
それでも視線は外れることなく、敵を捉えていて
ギョロリと零れ落ちんばかりの大きな目に何かが降り注ぐのもバッチリ見ていた。
よくよく見ればそれらは文房具…一言にまとめれば「学校帰りの学生の持ち物」
もっと言ってしまえば…
「…みど、りや…くん？」
飛び散る物の中に今日、数時間前に見せてもらったばかりの
焦げた上にびしょ濡れになったあのノートが、借りた鉛筆を収納したあの筆箱が
彼がこんな状況に飛び込んだと証拠付ける物達が宙を舞い
更には当の本人が幼馴染の呼び名を叫び、敵に接触している姿が見えた
驚いた。
けど目を見開くことも出来ず、ただただ呆然とした
それほどまでに、私が脳内で処理できる“驚き”を遥かに上回るくらい衝撃的だ
本当に興味深い、何が君をそうさせるのか
気になって仕方がない。
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チョコ&ピーナッツ(プロフ) - うわわわ…！！紹介して頂き本当にありがとうございます！！私もこちらの作品が大好きです！！もう睡様には頭が上がりませんね…！イラストもお上手で小説も面白い…！！尊敬します！！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 18時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
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