第二幕/自己愛我欲のサラウォート ページ8
我欲に塗れた恐怖の女王
私利私欲に溺れた卑しき妖女
それこそが魔女〈サラウォート〉の本質である
第二幕/自己愛我欲のサラウォート
気付けば新学期から1ヶ月が経ち、季節は少し肌寒くなる頃に差し掛かっていた
「ボネセットさん、これも運んでくれる？」
「はい」
お昼で賑わう食堂はてんやわんやの騒ぎだった
何も今日が特別な訳では無い
いつもこうなだけ
「おやAさん。ナイスタイミングですよ」
「えへへ、お待たせジェイドくん。たくさん食べてね」
「言われなくとも」
人気のキノコのソテーを運ぶと、待ち構えていたジェイドくんと目が合った
ちなみにこれが人気と言われている主な原因はこの男にある
「そういえば今月はあと何回回数券残っているんです？」
「えーと、あと4回だったかな…月末に残しておきたいんだよね」
「さてはハロウィンメニュー狙ってますね？」
ひょいひょいひょいひょいと皿にキノコを盛るジェイドくん
キノコの山ができても崩れないのは尊敬する
「まーね。ただでイベント味わえるんだもん」
「楽しみは残しておくということですか」
ようやくトングを置いたジェイドくんが意味深に私を見つめた
「ほら見えますか、あそこ…」
耳元で囁かれビクッと肩が揺れる
ジェイドくんが視線を投げかけた方へ顔を向けた
「オンボロ寮の監督生…彼女は毎日毎食、学食でタダ飯です」
「……何が言いたいの？」
彼の意図が分からず眉を顰める
「不公平と思いませんか？正規の生徒でもない、魔力も持たないただの女性が、学食をたらふく食べるんですよ」
「……」
パスタを口に運ぶユウちゃんの姿が目に入った
「…ユウちゃんはここの生徒を救ったヒーローだから…」
漸く紡ぎ出した声は小さく掠れている
言葉通り、ユウちゃんはオーバーブロットをした生徒を2度も救った救世主だ
一度目はリドルくん
つい先日はレオナくんも救ってみせた
「…元はと言えば彼女のせいでもあると思いますが」
「私は詳しい経緯は知らないもの。危険に陥った生徒と学園を救った。それが私の持つ情報の全てなの」
だから、彼女をズルいと思いたくない
「…私とユウちゃんじゃ、全く違うもの」
「……貴方はもっと欲張るべきですよ」
貴方のそういうところ苦手です
そう苦笑したジェイドくん
その時
＿＿＿カツン…
床を鳴らす高い音が空気を割いた
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くらげ - 待って、、、ロスカゲートじゃない、、、、、すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！！！ (12月3日 10時) (
レス) @page50 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - "深淵の君"ってえ！？王子様がくるその日までのロスカゲートちゃん！！？？いろんな世界線ある！？やべぇ！！！これからも応援してます！！！！ (12月3日 10時) (レス) @page31 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
あ - 天才か 夜中に見て感傷に浸ってる (2023年1月10日 2時) (レス) @page50 id: af6608e558 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - ぷりんせす わんこ見たいです🥺 パスワード教えて欲しいです…作者様の作品が全部良すぎてお気に入りです。 (2022年12月19日 19時) (レス) id: ace6ee2d95 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ぷりんせすわんこ見たいです...🥺パスワード教えてほしいです...作者様の作品全部が神すぎて..... (2022年12月4日 15時) (レス) @page50 id: b8f7239a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2021年10月12日 15時
