#3偉大なる母上 ページ4
どうしよう、どうしよう！！
家の鍵がないんじゃ入れないよ。さすがに管理人さんも妹です！って言って合鍵渡してくれるほど甘くないだろうし。
どうしよう。お兄ちゃんに開けてもらうんだったらサプライズにならない。
いろいろ考えるも何も思い浮かばず、仕方なくお兄ちゃんにLINEしようとアプリを開く。
「・・・ん、お母さんからなんかきてる」
急にいなくなったらさすがにお母さんたちはびっくりするだろうと思って両親には東京に行くからと伝えて家を出てきた。
「めずらしいな、どうしたんだろ」
「Aのことだから、気持ちだけ先走ってなーんも考えずに家飛び出したでしょ」
・・・くううう、さすがお母さん。お見通しか。
「部屋のオートロックの番号教えておくから。これを部屋の扉の横についてる電卓みたいなやつに打ち込めば開くわよ。」
番号と一緒に、変なスタンプが送られてきていた。
え、待って、お母様ありがとうございますううううううううう！！！！！てか、鍵じゃなかったし！どんだけリッチなとこに住んでんのよ！！
とにかく、これでお兄ちゃんの部屋に入れる！お母さんほんっとにありがとう！！！！！感謝のスタレンをする。すぐに既読がついて、また変なスタンプが送られてきた。
「はーーーっ、なんか緊張してきたっ。」
エレベーターを待つ間も、エレベーターでのぼってく間も深呼吸をしていると、あっという間にお兄ちゃんの住む部屋がある階についた。
エレベーターを降りると、向こうから綺麗な男の人が歩いてきた。茶色に近い金髪で、顔は童顔気味だけどすごく整っている。
「こんにちは、かわいいねー！」
すれ違いざまに話しかけられた。この人、すごくいい匂いがする。そして、近くで見ればみるほど顔が整っている。
「え、えっと。ありがとうございます・・・？」
「あはは、顔真っ赤じゃん！次あったら告っちゃうかも！」
嘘、真っ赤！！？？
「え、え、その、い、急いでるんで！！」
慌ててその人から離れる。ちらと後ろを振り返るとその人と目があって、ひらひらと手を振られた。
「・・・東京って、すごいなぁ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 401人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mona@イキり同盟(プロフ) - 初コメ失礼します！のりさんの小説は、良い意味で暗い感じがシリアスで面白いです！これからも体調に気をつけて更新頑張ってください！(*´ω｀*)長文失礼しました！ps'因みにイキってないです(笑) (2020年3月31日 20時) (
レス) id: 24e03cbe5d (このIDを非表示/違反報告)
じんじん(プロフ) - 続編おめでとうございます！莉犬くんの活躍楽しみにしてます♪ (2020年3月31日 16時) (レス) id: ddfea8250b (このIDを非表示/違反報告)
れもん - 続編楽しみです！毎話面白く、毎日この小説を読みに来てます！ (2020年3月31日 14時) (レス) id: 0d4cdffdc2 (このIDを非表示/違反報告)
*紫月璃優*(プロフ) - 続編おめでとうございます！！続編も頑張ってください、楽しみにしてます！！毎回この作品通知に来てないかなと五分に1回程度は見てしまうほどこの作品愛してます！！w (2020年3月31日 9時) (レス) id: 0df71cded5 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 毎回楽しみにしています。さとみくんの切なさに涙が出そうです。。 (2020年3月30日 18時) (レス) id: 5916594f72 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のり | 作成日時：2020年1月7日 12時
