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ほぼ習慣で、朝の四時に目を覚ます
新兵達は朝の六時に朝食をとらなければならないため、四時から六時までの二時間
誰もいない訓練所を貸しきりにする
たまに走りにいったり、剣の素振り、筋トレ、一人でもできることをただひたすらする
「御前は毎日必死じゃの」
その声に驚いて肩を跳ねさせた
貴「お、おはようございます、ガープ中将!!」
まさかこんな所で、こんな時間に
中将に会うなんて思ってなくて、ジャージなのだ
気まずい顔で敬礼をした
ガ「何をそんなに頑張っとるんじゃ?」
貴「…、他の男達に負けないように、少しでも強くなろうと思いまして!」
本当はただ、私の欲が満たされると思ってここに来た
なんて言えば辞めさせられるに違いない
ガープ中将は私を伺うように見詰めた後
ガ「…御前、ワシの部下になれ!!!」
貴「……、…え?」
ガ「そうと決まればセンゴクに報告じゃ!!」
何が決まったんだ
私は襟を掴まれて引き摺られる
首が絞まって苦しい
さすがは中将なだけあって、どれだけ暴れても逃げられない
ガ「起きとるかセンゴク!!!」
セ「貴様、…ガープ!朝っぱらからなんなんだ!!」
元帥の怒鳴り声が聞こえて思わず肩を跳ねさせた
ガ「こいつをワシの部下にする!!」
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そんな出来事があったのはもう二年も前だ
私は今でも強さを求めて毎日を過ごしている
他の海兵と必要以上に話すこともなく、少将にまで上り詰めた
ガープ中将は私を部下にする、と言ったからには私をコキ使いまくりだ
海賊の討伐に着いていかされたり、ガープ中将が壊したものを修理させられたり
これは本当に海兵の仕事なのか?そう思いながら毎日過ごしている
ガ「名前、なにをそんなに頑張っとる」
何度かこの問いかけをされた
その度に私はあの時と同じように
貴「他の男達に負けないように、少しでも強くなりたいからですよ!」
そう言うと、ガープ中将は決まって眉を寄せる
言っても良いのか、言って欲しいのか
言ったらどうするのか
ガープ中将はそんなことする人じゃない、と思っていながらも今さら独りになるのは怖くて、なかなか言い出せない
また今日も同じことを聞かれる
ガ「名前、本当のことを言ってみろ」
ガープ中将の真剣な声色に、もう逃げることは出来ないと思った
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過激派ちゃん(プロフ) - あぁ…すごく面白い……(泣)私こういうの結構好きで好きで…(泣)3時間で!全部読んじゃっいました☆ 番外編楽しみに待ってます! (2020年1月8日 21時) (レス) id: 3a6392dacf (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 幻 闇波さん» 読んでくださり、ありがとうございました!!申し訳ないです(涙)本当はもっと違う終わりかたにしようと思ったのですが、幸せになってほしいという意見をいただいたので、こういう終わりかたにさせていただきました、番外編を書きはじめたら必ず幸せにします!! (2019年9月28日 16時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
幻 闇波 - 完結ですかぁ・・・・もっと読んで居たかった・・・・夢主ちゃん幸せになってね。 (2019年9月28日 9時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 夜月レナさん» 読んでくださり、ありがとうございます!!そう言ってもらえて、嬉しい限りです(涙)こちらこそ、ありがとうございました!!! (2019年9月27日 22時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
夜月レナ(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございます。とても感動しました。感謝です。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: cc38b551b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこ | 作成日時:2019年9月21日 7時