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手の甲に大きな切り傷が一本
死ぬのが怖くて、自分で切ったのがバレたら嫌われると思って、手の甲を切った
嫌でも目にはいるところだというのに今さら後悔した
それを隠すように、私はタトゥーを彫った
どこかで見たことがあるような、笑った口のタトゥー
鏡を見ながら、手で口を覆い隠せば厳つい笑顔が出来上がる
我ながら、変なタトゥーだな
そう思いながら小さく笑った
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毎日毎日、人の機嫌を伺う日々を過ごす
新聞は海賊で賑わっていて、小さくヒューマンショップのことなどが書かれていた
誰かが自由にいきたいと願うなかで、私はこんな風に過ごしている
人の機嫌をうかがって、自分を押し込めて
私より辛い人なんて山ほどいるのに
そんな風に思いながら新聞を読み続けると、海兵の活躍などが書かれている一面があった
ふと私は思った
愛、と言うのはそれぞれ形がある
私はどの愛でも構わないのだ
誰かが私を求めてくれている、そう感じられるなら それだけでいいのだ
私が思うままにすればいい
海兵になって、愛を確かめてみればいいんだ
そう思った私は、その日から近所の道場をまわって、剣術と体術を身に付けた
海軍に応募できるのは16からで、私が16になるにはあと10ヶ月しか時間がない
寝る時間も惜しんで強くなるために努力した
お父さんは早朝から夜中まで、ほとんど家に居ないからお父さんが家を出てすぐ山に向かった
其処で朝御飯とする獣を狩って、其を食べたら夕方まで道場で過ごす
夜は暗闇の中、灯りも無しに山で夜ご飯にする獲物を狩った
最初はボロボロになりすぎて、一週間ほど寝込んだ
それでも、愛を感じたくて
今独りでいる時間を忘れられるように
ひたすらに、強さを求めた
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道場に通い始めて半年ほど経った頃
私は道場内で最高の強さを手にした
「なんであんな奴に負けたんだ！？」「女の癖に！！」
私も皆も、子供だからこんな風に思うのは仕方ない
でも、気にくわなかった
私は寝る間も惜しんで強さを求めてるのに
この道場に居るときだけ、頑張るやつらに負けるなんてあり得ない
私が勝つのは当たり前なんだ
そう言ってやりたい気持ちを押さえつつ残りの五ヶ月も強さを求めた
この道場に、私が求める愛はなかった
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過激派ちゃん(プロフ) - あぁ…すごく面白い……(泣)私こういうの結構好きで好きで…(泣)3時間で！全部読んじゃっいました☆ 番外編楽しみに待ってます！ (2020年1月8日 21時) (
レス) id: 3a6392dacf (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 幻 闇波さん» 読んでくださり、ありがとうございました！！申し訳ないです(涙)本当はもっと違う終わりかたにしようと思ったのですが、幸せになってほしいという意見をいただいたので、こういう終わりかたにさせていただきました、番外編を書きはじめたら必ず幸せにします！！ (2019年9月28日 16時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
幻 闇波 - 完結ですかぁ････もっと読んで居たかった････夢主ちゃん幸せになってね。 (2019年9月28日 9時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 夜月レナさん» 読んでくださり、ありがとうございます！！そう言ってもらえて、嬉しい限りです(涙)こちらこそ、ありがとうございました！！！ (2019年9月27日 22時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
夜月レナ(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございます。とても感動しました。感謝です。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: cc38b551b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年9月21日 7時
