よそ見しないで、鉄太くん (ページ12)

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♡♡ ページ12

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『鉄太くんが女の子と二人きりだなんて
　嫉妬しちゃう。
　私、ヒナちゃんと3人じゃなくて
　鉄太くんと一緒に、二人で勉強したい。』

頑張ったぞぉぉぉお！！！
今の私超絶絶対可愛いっ！
小動物が餌ちょーだいって
おねだりするくらい上目遣いしたよ！？
今の最高っ、絶対最高なはず…！

「なんだそれ。」

え…一言だけ…
しかもポーカーフェイスっっ！！

『なんだそれって、その…
　嫉妬？』

「ふーん、それで？」

あぁ、私の馬鹿。
理性抜群の鉄太くんにはこんなの
通用しないんだ…。

『ごめん、今の忘れて！？
　じゃあ私先行く！！じゃね！！』

やらかした、失敗だぁ…。

冬休み前日。

“さよーならー”

ついに冬休み！！！

なにしようかなぁ〜
どこ行こうかなぁ〜

鉄太くんとクリスマス…。

忘れてた！！
誘わないと鉄太くん…
ヒナちゃんと用事入れちゃうかな…？

『ねぇ、鉄太くん、
　クリスマスって何するのぉ？』

「あ？クリスマス？」

『そう！クリスマス！』

「今んとこなんもねぇけど。」

_____キタァぁぁ！！！

『一緒にクリスマス、
　どっか行かない！？』

「え、なんで。」

『え、なんでって
　クリスマスじゃん！？
　なんかお出かけとかしたいじゃん？』

「俺は勉強が…」

『クリスマスくらいしなくていいよ！！
　勉強ばっかりしてたら
　勉強お化けになっちゃうよ！？』

「は、はぁ？何言ってんのお前。」

ちょっとクスクス笑ってる鉄太くん。

『どうせまたヒナちゃんと
　勉強とかしちゃうんでしょ？
　クリスマスくらい、
　私と一緒に遊ぼうよ！』

「アイツには、武道がいる。」

『えっ？』

「橘には武道がいるじゃん。
　クリスマスに俺の出る幕はないさ。」

『鉄太くん、知ってたんだね…。』