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「Aちゃんの悪いことって、
可愛いもんやねんなあ。
他は?
どんな悪いことしたん〜?」


ゆるゆるした喋り方で聞く。


「ピアノの練習ズル休みしたりとか・・・」


「可愛いもんやなあ」


章ちゃんの手が、
私のお尻をスカートの上から、
なでなでし始める。


「章ちゃん、またそんな事して。
触るのは禁止です」


「しゃあないねん。
手が勝手に動くねんもん。
それに、Aちゃんのお尻は俺のもんやもん」


「もお・・・」


章ちゃんには負けちゃう。

だって、可愛いんだもん。


いっぱい、さわさわして満足したのか。


章ちゃんがその手を放して、
軽く私を抱き寄せて、
じっと見つめてくる。


こうされる度、いつも、
綺麗な瞳の奥に吸い込まれそうになる。


少し伸びた、
章ちゃんの黒髪に、
自然に手を伸ばしてた。


今、パーマがとれかかってて、可愛いんだ。


「なあAちゃん、
さっき、廊下でちょっとしょげてたやん?
どうしたあん?」


急に、優しい声で聞かれて、
びっくりした。


気付いてたんだ・・・


「もしかしてやけどお、
もしかしてやで?
Aちゃんて、めっちゃやきもち妬きぃ?」


「・・・にこにこして言わないで」


「やって、嬉しいもん。
Aちゃんにやきもち妬いてもろて」


「私は辛いもん。
苦しい」


「そっか。
そうやな。
やきもちは辛いもんなあ」


よしよし、って、髪を撫でてくれる。

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2018年9月10日 10時

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