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家に帰ったら、
ダイニングテーブルで、
お姉ちゃんとお母さんが、
お酒飲みながら、
ひそひそ話してる。
「お母さん、もういい加減、認めてやんなよ。
年上のバツイチ社長っていうから、
どんなおっさんかと思いきや、
アイドルみたいに可愛いかったし。
どう見ても、優しくて子供好きな、
良い人だったじゃない」
お姉ちゃんは私の味方なんだ。
ありがとう！
リビングのソファで、
お風呂上がりっぽい泰輝とお父さんが、
映画見ながら、
こっちもお酒飲んでて、
私もそこに加わることに。
映画に集中してるふりして、
内心、ダイニングキッチンでの、
お母さんとお姉ちゃんの会話が気になって仕方ない。
お母さんの声って、
低めで、落ち着いてて、
あんまり聞こえてこない。
耳、ダンボになりそうだわ。
そしたら、突然、
おっきな声で、
「お風呂、湧いてるから。
Aも、さっさと入っちゃってよ」
そう聞こえてきた。
「はあい！」
返事して立ち上がった私に。
「A姉、大丈夫だって。
お母さん、アウェイ感強いの、
無理な人だから」
泰輝がにやって笑って言った。
「そうかなあ。
結構、頑固じゃない？」
「あの人なら大丈夫じゃない？
お母さん、隼人の影響で、
最近ハマってんじゃん。
ミラクルレンジャーのブルーの子。
A姉の彼氏、
なんとなく似てた気がするし」
そうなのか。
知らなかったけど、今度ちゃんと顔を見てみよう。
お風呂上がりに、
３階の自分の部屋で、
早速、ネットで、
ミラクルレンジャーの青の子をチェック。
確かにちょっと似てるかも。
でも、章ちゃんの方が可愛いと、
私は思う。
章ちゃん、もう無事にホテルに着いたかな。
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年9月10日 10時
