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神山くんと最大級に可愛い笑顔でハグしてる。
私の彼、
あんまりにもイイ男過ぎやしないか。
愛理ちゃんも、
おんなじ事、考えてたっぽくて、
隣で、
「はあああっ」
深いため息ついた。
章ちゃんと、
トロフィーを手にした神山くんが、
舞台から降りて来る。
章ちゃん、ちょっとやんちゃな顔してて。
まっすぐに私の元へ・・・
「Aちゃんっ。
めちゃめちゃ緊張したあ・・・」
急に力抜けたのか、
私の肩にもたれかかるから。
笑っちゃった。
急に子供みたいな顔するのも、ずるい。
振り返ったら、もう、お母さんの姿はなかった。
でも、見に来てくれただけで、大進歩だよね。
東京観光に行く、
神山くんと愛理ちゃんとは別れて、
お父さんと章ちゃんと３人で、
実家に向かう。
途中でお父さんがお母さんに電話してくれたけど、
出てくれなくて。
ラインで今から帰ります、って、
私から送った。
途中の山手線の電車の中で、
既読がついたけど、
家にいてくれるかな。
心配・・・
東京の実家は、
元々はお母さんの育った家。
私が高校生の時に、
建て直したから、
まだ割と新しい。
都会の狭小住宅によくある、
３階建て。
「めっちゃ可愛いらしい家やな。
今日は緊張の連続や」
章ちゃんがスーツの襟を直してる。
なのに、ネクタイ曲がってて、
私が直してあげる。
「ありがとぉな」
章ちゃんがにこって笑った。
今日のために、
少し髪を切ったんだって。
少しでも、お母さんに気に入ってもらえるようにって。
その気持ちが嬉しい。
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年9月10日 10時
