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新幹線で東京へ向かう。


駅弁賭けて、
トランプでババ抜きして、
途中で、見えた富士山にはしゃいで写真撮ったり。


ダブルカップルでの旅行気分で楽しい。


ちなみに、ババ抜きは章ちゃんの大負け。

すぐ顔に出ちゃうんだ。

年上なのに、
なんでこんな可愛いんだろ。



池袋の人の多さは相変わらず。

愛理ちゃんはそれだけで圧倒されてる。


一応、仕事で来てるわけだから、
カップルっぽい雰囲気はダメって思ってたけど・・・


ホームで、
章ちゃんが、


「相変わらず東京は凄い人やな。
Aちゃん、はぐれてまうから」


あっさり言って、手を繋いでくれた。


「愛理ちゃんも、
会場まで、
神ちゃんの手、離したらあかんで?」


章ちゃんにそう言われて、
愛理ちゃん、真っ赤になって、うなづいた。


章ちゃんを案内したいとこ、
たくさんあるんだ。

夏休みに帰省した時、
美大時代の友達と集まったお店も、
オシャレで美味しかったな。

デートしたい場所で溢れてる。



コンテストの授賞式の会場のホテルに到着。

すでにドレスアップした人で溢れてる。


壁いっぱいのデザインを、
ひとつ、ひとつ、眺めて歩く。

美術館に来た気分。


章ちゃん、こんな凄い賞を獲ったんだなあって、感動してたら、


「A、章大くん」


後ろから呼び止められた。


確かにお父さんの声だった。


振り返って、人の波を見回す。


お父さんが、人をかき分けて、
こっちに向かってるの、見つけた。


「来て頂けるなんて。
ありがとうございます」


私たちの前まで来たお父さんに、
章ちゃんが深々と頭を下げた。

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2018年9月10日 10時

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