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「そんなんあかんから。
認めてもらえるように、
努力する。
Aのこと、
なんの曇りもなく、
ただただ幸せなお嫁さんにしたいから・・・」


「章ちゃん・・・
ありがと。
私も章ちゃんを幸せにする」


「もう俺は充分、幸せやで?
Aがこうしてそばにおってくれるだけで」


むぎゅうって抱きしめ合って、
おやすみのキスして、

幸せな気持ちで眠りについた。


お母さんに反対されてる状況は、
何も変わんないけど、

あんなに大きかった不安は、
はるか彼方に飛んで行って、
消えてたんだ・・・









翌日から、
真琴先輩が変わった。

まるで背中に羽が生えたように浮かれてる。

頭の中のお花畑が透けて見えそう。


理由は言うまでもなく。


「マルやな」


章ちゃんの予想はビンゴ。


結婚式で、
ベースを弾く丸山先輩に堕ちちゃったみたい。


肝心の丸山先輩の気持ちは分かんないままだけど、
相変わらず週末のたびに、
インフィニティアートに顔を出す。


渋谷さんのバーでみんなで飲みながら、
真琴先輩とも良い雰囲気になりつつある、
・・・の、か、なあ?


大人の恋は、
周りからじゃ、ぱっと見、よく分かんない。


丸山先輩は特に、
女全般に口説いてるような口調で話すのが、
平常な人だからなあ。


真琴先輩は、
婚活やめて、
丸山先輩一筋なんだ。


あの真琴先輩が、
恋する乙女で可愛いの。







10月の第2週の日曜日。


デザインコンテスト発表の当日がやって来た。


過去の受賞者である章ちゃんは、
今回はエントリーしてなくて、

私と真琴先輩は予選落ちして、
ノミネートされてるのは、
神山くんだけ。


だから、東京で行われる授賞式には、

神山くんと社長である章ちゃんだけで行く予定だったんだけど、

結婚の挨拶しに帰省する、
私もついてくことに。

それから、愛理ちゃんも、
プライベートで一緒に来る事になった。

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2018年9月10日 10時

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