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神山くん、真っ赤になったくせに。


「まあな。
今、めっちゃ幸せ」


平気で惚気られた。


神山くんてこんな人だった?


びっくりして何も返せなくなった私に。


「 全部、Aのおかげや」


ちょっとしんみりして言うの。


「私は何もしてないよ?」


「ううん。
Aがインフィニティに来てから・・・
俺、めっちゃ頑張れるようになった。
Aを好きになったこと、
後悔してへんで」


「神山くん・・・」


あんまりストレートに言われて、
照れるけど、嬉しかった。


「愛理のことも。
こうやって、前に進めたんも、
Aのおかげやと思ってる。
Aが愛理に、
アドバイスしてくれたんやって?
何言うても俺は受け止めるはずやから、
勇気出してぶつかれって」


「うん。
神山くんは、
人の生い立ちで、
差別したり、
見る目変わるような人じゃないから」


「なんか照れるな。
そんなはっきり褒められると」


キャップのツバの下の目が、
本当に照れくさそう。

神山くん、すごく優しい顔してる。


「愛理ちゃんが変わったのは、
神山くんのおかげだよ。
幸せにしてあげてね」


「うん。
でもまずは仕事頑張らんと。
今度のコンテスト、
もし入賞出来たら、
やっとその資格出来るかなって。
安田社長が、俺と同い年の時に、
取った賞やもんな」


「うん。
もし賞取れたら、
愛理ちゃんにプロポーズするの?」


「・・・取れるかどうか、
分からへんけどな」


神山くん、ぱあって耳まで赤くなった。


「頑張ってね!」


「Aも一応ライバルやろ?」


「私はもう分かってるもん。
神山くんの足元にも及んでないし。
同じ会社の仲間として応援する。
それに愛理ちゃんへのプロポーズもね」

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2018年9月10日 10時

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