いがらし家にようこそ～兄弟になった日～【ARS】 (ページ6)

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しばらくして、落ち着いた６人は、再度大部屋に戻った。

そこには相変わらず、部屋の隅で周りの様子を伺っている双子。

この日、６人が双子に触れることは叶わなかった。

でも、６人の思いは１つだった。

この子たちを守りたい。

この子たちにも楽しい事を教えてあげたい。

この双子の笑顔が見たい・・・。

この日から休みを合わせては６人で双子の元に遊びに行った。

最初こそ、近づくだけで震えていた２人。

でも何度か会ううちに、怯えなくなった。

そして、触れ合えるようにもなった。

サクラ荘に着くと、毎回決まって智と翔がさりげなく２人の健康チェックを行い、雅紀が遊びに扮して歩く練習をさせ、和也と潤が絵本や音楽を使って２人が言葉を話してくれるように言葉を教えていく。

その様子を見ていた園長先生。

ついにお泊り練習の許可も出た。

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３月。

双子の誕生日を迎え、５歳になった２人。

園長先生と一緒に、何度か五十嵐家に遊びに来て。

ついに１泊２日の試験お泊りの日が決まった。

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