いがらし家にようこそ～兄弟になった日～【ARS】 (ページ16)

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「さて、と。
　今日はもう寝ようか？」

智に抱えられて、双子用に用意した部屋へ。

双子をベッドに寝かせて、智と真季で寝かしつける。

遊び疲れたのか、すぐに寝息が聞こえてきた。

「おやすみ、希、望・・・。
　また明日もいっぱい遊ぼうね・・・。」

智はそう優しく声をかけながら、眠っている双子の頭を撫で、部屋を後にした。

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翌日も、８人で楽しく過ごし、あっという間に帰る時間。

園長先生が迎えに来て、双子を連れて帰ろうとした時だった。

双子はなかなか五十嵐兄弟から離れようとせず、ダダをこねた。

今まで何に対しても拒否をしてこなかった。

ずっと気持ちを伝えてこなかった双子。

これが園長先生も見る初めての双子の意思の表れだった。

今回のこのお泊り体験が決め手となって、４月末には正式に五十嵐家の養子となった双子。

今日からココが、君たちの家だよ。

「おかえり希、望。
　これからよろしくね。」

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