一から兄妹を始めませんか？【ＡＲＳ】 (ページ47)

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緊張のワンシーンページ47

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事件現場の建物の廊下。

貴族探偵と別れて、散策していた私。

そこにたまたま居合わせた高徳愛香。

「あら、女探偵さんではないですか。
　ごきげんよう。」

「あなたは、
　確か貴族探偵の・・・。」

「えぇ。妹ですわ。
　あっ、ココに居たこと、
　お兄様には内緒にしてくださいね？
　勝手に出歩くと、お兄様怒るんですもの。」

そう言いながら、
しぃーっと人差し指を立ててポーズをとる。

・・・だって台本に可愛くポーズって
書いてあるんだもん。

可愛くってなんだよ・・・。

誰か具体的に教えてくださいっ！！！

「あのっ、お名前を
　聞いてもよろしいでしょうか？」

「名前、ですか？
　そうですね・・・
　周りの方からは、
　“姫” と呼ばれています。」

「・・・姫、ですか？
　それは本名・・・」

「姫様、こちらに
　いらっしゃったのですか。」

愛香が名前を確かめようとしたタイミングで
山本が登場。

「御前様がお探しです。
　お戻りください。」

「あら、もうバレちゃったのね。
　それじゃぁ女探偵さん、
　また後程お会いしましょう。
　推理、楽しみにしています。」

そう言って、
山本に抱えてもらってその場を立ち去る。

セリフはこれだけ。

後は昨日と一緒。

なんとかミスなく撮影を終えることができた。

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