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結局、夕方に３８度を超える熱を出してしまった希。
智と雅紀と一緒に小児科にお泊りする事に。
翔と和也、潤は明日も仕事の為、家に帰る事になった。
翌日の早朝。
智のＰＨＳが音を鳴らした。
「もしもし？」
「あっ、智先生か？
渋谷やけど、
望ちゃん、目覚ましたで！！
今からＩＣＵ来れるか？」
「えっ！！ホントに！？
分かった。直ぐ行く！！」
電話を切って、急いで雅紀を起こす。
雅紀に事情を説明し、家に連絡を入れて貰う。
智は普段は見せない様なスピードで、小児病棟から救命病棟まで全力疾走するのだった。
「はやぁ〜・・・。
智先生、
そんなに早く動けるんや・・・。」
「はぁ・・・っ
・・・んで、望は？」
半分呆れ顔でＩＣＵの入り口に立っていた渋谷先生。
「自発呼吸も安定しとったで、
智先生に電話してから、
抜管したわ。望ちゃん、
泣かんと頑張ったで。褒めたってな。」
「当たり前だよ。
たくさんほめてあげるんだから。」
渋谷先生と智がＩＣＵの望のベッドまで行くと、智に気が付いたのか、望の目から涙がこぼれた。
「のぞみ〜。
智兄来たよ〜。
良く頑張ったねぇ〜。」
智がそう言いながら望の頭をなでると、抱っこしてほしいのか、望がゆっくりだが手を伸ばす。
「渋谷先生、抱っこしてもいい？」
「えぇよ。
点滴とモニターだけ気をつけてな。」
「りょーかい。
のぞみ〜抱っこしようね。」
智はそういって毛布ごと望みを抱きかかえる。
智の腕の中で安心したのか、望はすっと眠ってしまった。
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作者名：mio
| 作成日時：2018年2月4日 23時
