２ ページ3
＿
「おはよう、智兄。」
「んぁ？翔・・・。
おはよぉ〜・・・。」
２階と３階を繋ぐ階段。
智と翔がすれ違う。
「その様子じゃ、
また和に落とされた？」
「ぅん・・・。
二度寝しようとして、やられた・・・。」
苦笑いの翔に、いまだに夢見心地の智が答える。
「お願いだから、
階段から落ちないでよ？」
「だぁいじょーぶ。
その時は翔が助けてくれるでしょ？」
「俺、外科は専門外だよ？」
「でも医者でしょ？
なら平気だよぉ〜。」
よくわからない会話をしていると、３階から
「翔兄！！
ちょっと来てくださいっ！！」
っと和也の声。
「今日はどっちだろうね？」
「両方じゃないことを祈るよ。」
智の問いにそう答えた翔は、階段を駆け上がっていった。
和也の声がした部屋は予想がつく。
その部屋を覗くと、予想通り和也の姿と、少々顔の赤い２人の姿。
「おはよう、雅紀、A。
今日は２人揃ってアウトな日か？」
「おはよう、翔兄。
俺は別に平気なんだけどね。
和ちゃんが大げさだから。」
「私も大丈夫だよ？
微熱なんて、大したことないもん。」
床頭台を挟んで並ぶ２つのベッド。
この家の双子。
兄の雅紀と妹のA。
兄２人、弟２人に挟まれた真ん中の双子ちゃんで、２人揃って虚弱体質。
特に妹のAは、生まれながらに心臓病を患っている。
「大丈夫かどうかは俺が決めること。
和は先にリビング行ってな。
２人とも、診察するから横になって。」
翔のこの言葉に、意義を唱える双子だったが、
「診察受けないんなら、
今日１日部屋から出さねーぞ？」
という翔の脅しで、大人しくなった。
＿
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 559人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mio(プロフ) - 紅音さん» コメントありがとうございます！仕事中にパッと思い付いたモノをただ書いているだけの繋がりのないお話ですが。皆様に楽しんで頂けるよう頑張りますw (2018年4月2日 20時) (
レス) id: ea853d511d (このIDを非表示/違反報告)
紅音 - すっごく面白いです！個人的にはテレパシーの話が好きです！更新楽しみにしてます (2018年4月2日 17時) (レス) id: 7123fcbb8f (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - 桜桃さん» 嬉しいコメントありがとうございます。前後の繋がりが殆ど無い超短編集ですが、楽しんで頂けたのなら幸いです (2018年3月26日 20時) (レス) id: ea853d511d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - とっても楽しみにしてます。お話がとにかく良くて、大好きな作品です。更新楽しみにしています (2018年3月26日 20時) (レス) id: 349678d199 (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - カノンさん» 殆どの作品にコメントして下さってありがとうございます^ ^カノン様のように楽しみにしてくださる読者様の為にも、できる限り頑張って更新します (2018年3月24日 23時) (レス) id: ea853d511d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mio
| 作成日時：2018年3月15日 14時
