私は平和に暮らしたい!! (ページ4)

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初めてであった彼2 ページ4

『っ…!?ぁ……』

驚いて声が出ない、なんて事本当にあるとは思わなかった。先程から心臓がバクバク言っている。

彫「あはっ…!驚いた?僕見られてる間は動けないけど、瞬きの間でも目を話したら動けるんだ。」

さっきと雰囲気が違う。何だか怖い。

彫「ああ、あと。僕がここに居るのは大嫌いな人間どもの首を折って殺すからさ。ねぇA。この状況どう思う?」

『…ぁ……』

怖くて声が出ずに、口をパクパクしていると彫刻さんの表情(何となくわかるのだ)が一変して

彫「ぷっ…!あはははっ!!冗談冗談!僕と話せる人なんていなかったから嬉しいし、君は特別だからさ。殺さないよ。」

私がポカーンとして瞬きすると彫刻さんは少し私と距離をとった。

『と、特別って?ビックリした…もう…。』

彫「っ!あー!!特別は特別!!ほら、通訳みたいな!!」

顔を真っ赤にして(これも私には分かるのだ)彫刻さんが言う。

『は、はい…。通訳…ですか。いいですね!それ!後で頼んでみます…!』

彫「ん。ああ。よろしくね。」

「scp-0000*。退室の時間だ。扉を開けるから絶対にscp-173から目を離すな。」

もう退室の時間なのか。私は軽く彫刻さんに挨拶してコンテナを出た。

その後また博士達にインタビューを受けたけど、ありのままのことを話したら皆驚いていた。

で、私はこれから色々なその…scpってやつ?に会って会話するらしい。あと173の通訳も。

それと施設の外に出ないなら好きに歩き回って良いって言われた。これで退屈しなくなるかな。