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〜A〜
「そうだ唐沢さん。スポンサーってリストとかあるの」
唐沢「あるよ」
「見ていい?」
唐沢「いいよ」
リスト分厚いな
これだけの人がボーダーを必要をしてくれてるのだろうか
全部にゆっくりと目を通した
「よかった……」
ここには何もない
私自身
無意識の安堵のため息には気付いてなかった
龍希さんに三河さんの事を話していいと思ったのは、
例え私の過去に“何が”あろうとも
「ありがと」
唐沢「いると困るスポンサーでもいたかな」
「私は、困らないよ」
如月当主がいても、私も相手も、互いの存在さえ知らない
私の事がバレる心配はないはず
「言っとくけど、修くんも“対象”候補には入ると思う。あと…遊真くんは絶対“対象”になるよ」
修「僕や空閑が……?」
「忍田さんに“対象”の事を言わなかったのは、忍田さんが真面目すぎるからだよ。あと頑固。それさえなかったらもうちょっと情報あげてたはずだもん」
融通が効く人だったとしても、教えてたかは怪しいけどね
「それに私は“対象”は悪いものじゃないと思ってる
ボーダーだって人のお金でこんな建物作ったり、人を雇ったりしてるわけじゃん?
でもそれは三門市のためっていう理由はある
それと同じで“対象”は誰かのためのものであって、真っ向から否定していいものじゃない。てか、もし私が如月当主ならボーダーにだけは、“対象”の“システム”を否定はされたくない
あ、ボーダー組織の否定とかじゃないですよ。実際ボーダーのおかげで救えなかった命より、救えた命のほうが断然多いわけだし」
林藤「充分否定的な言葉だな」
「それでもやっぱり……嫌いな人は嫌いなんじゃないですかね。ボーダー」
忍田「仮にそうだとして「多分」
「三河さんって知り合いがボーダーにいたんじゃないですかね。で、ネイバー……あるいは誰かに殺されたとか
まぁ、推測なんで気にしないで下さいね
それより修くん。アイス買いに行こ。最近ハマってる美味しいのがあるんだ」
修「でもA。僕達はAと2人で出掛けるのは禁止……」
「それは修くん達への命令で私にじゃない。それに、私は命令を聞かなくていいんだもん。だから行くの」
修「ええ…あの……」
「いいのー!!」
渋る修くんの腕を引っ張ると簡単に動いた
前から思ってたけど修くんって力って弱いよね
生身の特訓もしてるはずなんだけど
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李詩(プロフ) - ヤバい…三河さんが好きすぎる… (2019年10月22日 16時) (レス) id: 085be6f2b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆ | 作成日時:2019年7月10日 23時