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第56話 ページ9

『正直もう限界なんですよね…S5って期間限定なんですよ。初めから2年間だけって決まってるんです。でも多分期間短くなります…なんでか分かりますか?』

「なぜだ」

『僕、もうすぐ失明するかもしれないんですよ…もともと中学の時から左は見えてないんですけど、この前階段から落ちた時に右目の神経切れたらしくて色彩感覚はないんです』

「…嘘だろ?」

『ホントです。だから、白黒でしか見えてないんですよね。で、痛みとかもあったんですけど最近は全くなくて、この前診察行ったらもう治らないって言われたんですよ。もう落ちる所まで落ちてるみたいです』


何も知らなかった
目が見えないことも知らなかったし、色がわからないことも知らなかった


『だから、音響新しい人探した方がいいですよ?先に言っときます。あと、このこと万里に言わないでくださいね。帰りましょうか』


正直その後はあまり覚えていない

最近の千里がどこかいつもと違ったのはおそらくこのことが影響しているのだろう


気づくと寮に着いていた

千里はいつもの様子で買った荷物を持って車から降りた
俺も降りて千里の後ろをついていくと前からフードをかぶった男が来た

その男は千里の前まで来ると立ち止まった
何やら話をしているみたいだが少し離れていた俺には聞こえなかった

するといきなり千里が倒れ男が逃げていった

千里の周りには血が流れていて、刺されたんだと一瞬でわかった


千里の意識はまだあり、腹を抱えて唸っていた

すぐに救急車を呼び、千里を寮に運んだ

中には大学生組がいて、千里を見た途端顔色を変えた

救急車が到着して、千里はこの前と同じ病院に運ばれた
この前と同じ医者が来て、また手術室に運ばれた


前回ほど時間はかからずすぐに医者たちは出てきた
千里はまた病室に入れられた


医者と俺とで千里が目覚めるのを待つ


森林「あの、この前も来てた人っすよね?」

「あぁ」

森林「最近千里どうっすか?」

「相変わらず偏食だ」

森林「まじか…正直点滴すんの心痛いんだよなぁ」

「前から思っていたが千里はなぜ点滴が嫌なんだ?」

森林「あれ、聞いてないっすか?…言ってもいいやつなんかな?」


そのあと、医者は気まずそうに話し始めた

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千里(プロフ) - ポッキープリッツさん» コメントありがとうございます!!これからも千里くん共々宜しくお願いします!! (2017年9月13日 23時) (レス) id: e92ebc0925 (このIDを非表示/違反報告)
ポッキープリッツ(プロフ) - 千里きゅんの性格がドストライクです。いつも更新楽しみにしてます! (2017年9月13日 21時) (レス) id: 403da92a7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なるみ | 作成日時:2017年9月10日 23時

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