第69話 ページ22
真澄 視点
千里がいつもと違う
俺が千里を追いかけるのは、監督が心配してたから…
俺が千里に手伝いを頼まれたから…
特別深い意味は無い。
「幸っ、まって」
幸「は?サイコストーカーも来たの?」
「千里、中庭にいると思う」
幸「中庭?なんで?」
「早く!!」
だから、俺が幸を急かしているのも特別な意味はない
早く監督に会いたいだけ…
……のはず
幸「アンタ、千里のこと好きなの?」
「監督だけ」
幸「…あっそ。それにしては焦ってるように見えるけど」
「黙って」
案の定千里は中庭にいた
「せんっ」
幸「まって、誰かいる…」
幸に止められよく見ると、千里は中庭で東といた
なんで東?
幸「あず姉と千里って接点あったっけ?」
「知らない」
幸「何言ってるか聞こえない…もっと近く行くよ」
幸について少し近づくと、少しだけ千里と東の会話が聞こえてきた
正直なんて言ってるかは聞き取れない
でも、見ただけでわかる…
「千里、泣いてる?」
幸「うん…そうみたい」
なんで千里は泣いてるの?
やっぱり俺だけじゃダメだった?
俺じゃ頼りなかった?
東みたいな大人じゃないと、千里を助けてあげられない…
幸「なんかさ、最近悔しいんだよね…自分が子供だって知らしめられてる感じがする…」
「…」
幸「千里と俺らってそんなに歳変わらないのに、経験してることとか、やらなきゃいけない事が桁違いに多い気がするんだよね…」
「…わかる」
幸「だから、すごく大人びてる気がする。社会のこととか業界内のこととか変に知ってるから、すごく我慢強いんだと思う。しかも本人は我慢してると思ってない気がするんだよね…」
「…」
幸「だから、千里はもう少しわがままになって子供っぽくなってもいい気がする。歳相応ってか、もっと高校生らしいことすればいいのに…」
「…千里はやりたいこととか沢山あると思う…けど、それが出来ないのかもしれない」
幸「それって、千里が四白だから?それとも別の理由?」
「どっちも…千里に選択肢ってあるのか…」
幸「分かんない…もどろ。ここは俺らよりもあず姉に任せた方がいいと思う」
「…わかった」
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千里(プロフ) - ポッキープリッツさん» コメントありがとうございます!!これからも千里くん共々宜しくお願いします!! (2017年9月13日 23時) (レス) id: e92ebc0925 (このIDを非表示/違反報告)
ポッキープリッツ(プロフ) - 千里きゅんの性格がドストライクです。いつも更新楽しみにしてます! (2017年9月13日 21時) (レス) id: 403da92a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なるみ | 作成日時:2017年9月10日 23時