今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:230 hit
小｜中｜大
新しい世界。 ページ2
私が生まれた病院は、午後6時から出入りができない所らしい。
母は勿論、病室にいた。
父は、私が産まれるのを、ずっと側で待ってくれていた。
しかし、なかなかこの世界に、
私は行けない。
看護師さんが言った。
今日は産まれなさそう。
だが、夜、もし産まれたら−。
そう考えたのか、父が食べ物を買ってくる。
その日は２人とも、病室に泊まった。
次の世界は、どんな感じなんだろう？
外には、何が待っているんだろう？
どんな扉を押し開けばいいのかな？
ドキドキした。
ワクワクした。
次の日、私は産まれた。
泣いて、泣いて、泣いて。
母も父も嬉しそうな涙を２つの目に溜める。
朝の６時頃、私は。
新しい世界に産まれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おくたぽっせ | 作成日時：2020年11月23日 0時
