36 喘息 ページ36
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飛雄が焦っている。
コートに入って、はっきりとそれを感じた。段々と攻撃がスピーディになってきている。『ブロックがついてくる』ことがストレスなのは分かるけど
「なッ…！」
「！」
今まで小さかった
そのボールは旭さんの手によって相手コートに返された。
でも相手にとってはチャンスボール。徹のトスからスパイカーに放たれたスパイクが手に当たって大きく弾かれた。
「チッ……すんません！」
「ドンマイ！」
「悪いっ、飛雄」
「っ……いえ」
眉間に皺を寄せる飛雄の背中をポンポンと叩いた時。
交代の笛が鳴り、スガさんが掲げる番号を見て飛雄の背中を軽く押した。
スガさんが視線を向けた翔陽がいきなり大声で言う。
「お前を倒すのは、絶対おれって言った! ! !
それまで誰にも負けんじゃねえよ! ! !」
それにびっくりしていると、飛雄は少しだけいつも通りの顔に戻って返した。
「試合、終わってねえんだからまだ負けてねえし」
それを見て少し安心したのは良かったものの
「ッ…！」
「うおっ…A！？」
「A！大丈夫か！？」
息を吸い込んだ時、突然息が苦しくなって思わず主将の服を縋るように掴んで膝をついた。
息を吸い込もうとしても出来なくて、
「宇内くん、落ち着いて息を吸ってください！」
主将とスガさんに背中をさすられていると先生が駆け寄ってきて口元に吸入器を当てがわれた。
知らぬ間に涙で滲んだ視界を瞼で塞いで、先生の言うように息を吸い込む。
落ち着いたらちゃんと呼吸が出来るようになって、主将の服を掴んでいた手から少しずつ力が抜けていく。
ゆっくりと目を開けた。
「…………あ〜焦った」
「おいA！大丈夫かよ！？」
「おう。ひと段落したかな」
「あーもービビらせんなよ〜！」
口々に声を掛けてくれる皆んなに笑顔を見せながら、髪の毛を掻き回してくるノヤの手を掴む。
喘息の発作なんて２ヶ月くらいなかったからなんの心配もしてなかったのに…
苦い気持ちでいると、先生に真剣な表情で肩に手を置かれた。
「宇内くん、もう今日は…
「まだ１セット目ですよ、先生。大丈夫です」
「宇内くん……」
駄々を捏ねて何とか了承を得て、コートに戻った。
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瑠璃烏(プロフ) - 麗さん» 本当だ！！！コメントに気付くのが遅れ申し訳ありません！まさかこんな間違いがあるとは…！ご指摘、有難うございます。 (2020年11月6日 13時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 猛虎です。武虎になって別人が出来上がっていらっしゃいます。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 龍之介です。龍之助ではないです。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
幸ぴろ - 瑠璃烏さん» 続編!？やったぁ！嬉しいです！ (2020年2月10日 7時) (レス) id: ba2c8d8630 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 幸ぴろさん» 典型的な��落として上げる��方式ですね(w)続編いきますので、まだまだお楽しみ下さい！ (2020年2月7日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 x他1人 | 作成日時：2020年1月17日 3時
