22 交代 ページ22
予想通り、音駒は変人速攻に対する対策を練ってきた。段々と変人速攻が封じられてきている。
犬岡くん…だったっけ。変人速攻を止めるのにあんなに相応しい選手がいるとは。
そのまま段々とこっちが劣勢になり…相手のセットポイント。
変人速攻が
「…！マジか」
止められた。
その悪い流れのままで、相手のサーブをレシーブして囮のために走ろうとした瞬間。
「ッ…」
いきなり胸がズキンと痛んで、ジャンプしようとした足が止まる。
旭さんのスパイクが決まったのを見てホッとしたのも束の間、胸元を押さえて咳き込んだ。
「お、おいA？大丈夫かよ…？」
「ケホッ…ああ、大丈夫。まだ」
龍之助に心配されて、まだいける、と続けようとした声が選手交代の笛に遮られる。思い切りベンチの方を睨みつけた。
「っ先生！」
「月島くん、いけますね？」
「…え、はい」
相変わらず咳き込みながら、主将に支えられて先生の所まで歩き、また睨みつけて叫ぶ。
「別にこんくらいっ…」
「宇内くん。本来なら、１セットだけという約束だったでしょう？
「……そういえば」
コーチが俺の腕を引っ張り、隣に座らせられる。ポンポンと背中を叩かれて、細く長く息を吐いた。
段々と頭が冷静になってきて、出られないなら見届けようとちゃんとコートを見る。
止められた変人速攻。２セット目が始まって、それはマグレではないと分かる。犬岡くんが、慣れてきたんだ。
何度目かのドシャットを食らった翔陽を心配して見ていると、その横顔を見た飛雄が驚いた顔で声をかけた。
それに応えて、翔陽が飛雄の方を見る。
もう一度トスをくれと言う翔陽に飛雄は勿論だと頷き、ホッと胸を撫で下ろした。
「気張れ翔陽ォ！」
「ウス！」
こっちに向けて笑顔を咲かせる翔陽に、俺からも笑顔を返した。
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瑠璃烏(プロフ) - 麗さん» 本当だ！！！コメントに気付くのが遅れ申し訳ありません！まさかこんな間違いがあるとは…！ご指摘、有難うございます。 (2020年11月6日 13時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 猛虎です。武虎になって別人が出来上がっていらっしゃいます。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 龍之介です。龍之助ではないです。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
幸ぴろ - 瑠璃烏さん» 続編!？やったぁ！嬉しいです！ (2020年2月10日 7時) (レス) id: ba2c8d8630 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 幸ぴろさん» 典型的な��落として上げる��方式ですね(w)続編いきますので、まだまだお楽しみ下さい！ (2020年2月7日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 x他1人 | 作成日時：2020年1月17日 3時
