27: どんな顔 ページ27
泉「遅い!」
「ひッ…ごっ、ごめんなさいっ!」
今の状況を簡単に説明しよう。
スケジュール帳を見ると、今日はKnightsのプロデュースだったのでスタジオへ向かった。
すると誰も居なかったのだ。
焦ってあちこちを駆け回って防音室に辿り着き、扉を開いた瞬間である。←
泉「仮にもプロデューサーでしょ?遅れるとかあり得ないんですけどぉ!」
「今日って普通にセナハu…スタジオ集合じゃ無かったんですか…?」
嵐「あらっ?連絡入れたわよォ?」
「あ……」
そういえば、スマホは家に置いてきたんだ。
また電話がかかって来たら嫌だから。
昨日の会話を思い出して、胸がバッと冷たくなるみたいな感覚に襲われた。
心拍数が上がっていくのを感じて、深く息を吸い込む。
「わあっ!」
凛「ちょっとセッちゃん、Aをいじめたら許さないよ〜」
泉「はぁ!?別にいじめてるんじゃないでしょ、俺が言ってるのは当然のことだからぁ!」
「本当、ごめんなさいっ!家にスマホ置いてきちゃってて…」
泉「もう…!こういう事があるから毎日持って来いって何度も言ったでしょお!?」
「そっ…の……」
言い渋ってしまうと、先輩がまた口を開こうとする。
凛「セッちゃん」
泉「っ…!?」
私に向けられていた視線が、凛月に釘付けになった。
生憎と、横から抱きつかれたこの姿勢では凛月の顔が見えないけれど…
嵐ちゃんも固まってしまったのを見ると、どんな表情をしているのか気になってくる。
凛「……それ以上言わないで。Aを傷つけたら、本当に許さないよ。」
「あの…大丈夫だよ、お兄ちゃん。」
凛「嘘つき…」
「え?今なんて…
凛「なんでもなーい。ほらほらセッちゃん、王さまでも呼んできてよ〜」 えっ…」
泉「ちょっ、くまくん!」
先輩を追い出してしまった凛月に、嵐ちゃんが呆れた笑みを向けた。
284人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠璃烏(プロフ) - 十六夜 桜さん» ありがとうございます!もう何と言いますか…インスピレーションが湧かなくて( ; ; )何とか書いておりますので、もう少しだけお待ち下さい! (2020年1月6日 12時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 桜(プロフ) - とても素敵な作品ですね!続きを楽しみに待ってます!零推しには嬉しいですね。(零の小説があまりないので) (2020年1月6日 1時) (レス) id: 12d90357d6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - みーこさん» 長い間の更新停止、すみませんでした!お言葉、恐縮です。頑張らせていただきます!o(`ω´ ) (2019年11月16日 14時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - すごい好きです!更新待ってます! (2019年11月13日 8時) (レス) id: ad66a60e86 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 紅さん» 閲覧頂きありがとうございます!ご指摘、その通りでございます(>_<)勉強の合間に書いたもので…!痛み入ります、すみません! (2019年9月16日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瑠璃烏 | 作成日時:2019年9月4日 9時