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クッキーあげる! ページ2

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少しでも多く情報を得たい俺はジュースのストローを口に咥えながら、Aの服装などをしっかりと観察した。
栗色の髪に、たんぽぽ色の瞳。前髪は左から右に流し、赤いピンで留めていて、春用の白ニットを着てジーパンを履いている。


「そんなに見られたら恥ずかしいよ」


気づくと彼女は俺の前に来ていた。慌ててえへへ、と笑う。


「洋服かわいいなーって思ったんだー!」


蘭は服を褒められたら喜んだから、その経験を活かして誤魔化す。やはりAも嬉しいようで、クッキーあげる!なんて言って彼女のおやつのカントリーマアムをポケットから出して俺にくれた。ありがたく受け取り袋を開け、両手で持って食べる。安定のカントリーマアム、やっぱり美味しい。


「Aちゃん、3番テーブルにコーヒーお願いね」
梓さんが渡すコーヒーカップを乗せたお盆をAは受け取り、俺にちょっと待っててね、と言ってから窓側へ歩いていった。


ちらりと安室さんに目をやると買い物袋を持ってポアロを出ようとしているところだった。足りなくなったハムサンド用の食パンを買いに行くとか、そんなところだろう。
行ってきますと言ってポアロを出た安室さんからAに目を向けると、客にコーヒーを渡し終わったようで俺の近くに戻ってきた。

彼女は屈んで俺と目線を合わせると微笑みながらコナンくん、と話しかけてきた。
なあに?と猫を被ると、彼女は悪戯めいた顔で今日は学校で何習ったの、なんて事を聞いてきた。正直に言うと、大半は寝ていたものでよく覚えていない。


「ぼっ、ボク、今日はカタカナの練習して来たんだ!」


俺は咄嗟に一年生になりたての頃に習う、カタカナの事を言うと、すると彼女はまるで弟を見るように優しくふんわりと笑った。俺はそんな彼女に毒気を抜かれたような気がした。


「そっかぁ」


その後彼女は少し寂しそうな声色で、そうだよねぇ、と近所のおばさんみたいな事を言っていた。

もーコナンくんったら→←初めましてコナンくん


ラッキーアイテム

革ベルト


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たんぽぽ珈琲(プロフ) - わーんいつのまにか30万hit超えてたー。嬉しいです。ありがとうございます。これからも名探偵コナンの夢小説盛り上げていきましょー! (2020年12月14日 22時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - 明里香さん» 誤字の指摘、ありがとうございます。お恥ずかしい限りです……。明日までには直しますね。 (2018年11月18日 19時) (レス) id: 24c9be7e32 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - タイトルの掛け、「賭け」ではないですか? (2018年11月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 特製ミルクティーの話、誤字がありました。「こんな事始めて」ではなく、「こんな事初めて」です。 (2018年11月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - 星を見守る砂岩さん» きゃー!そう言って頂けて嬉しいです!!更新頑張ります! (2018年10月13日 22時) (レス) id: 24c9be7e32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たんぽぽ珈琲 | 作成日時:2018年8月23日 3時

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