藤柱は何か抱えてるようです

ついに最終選別 ページ46

夢唯と雲唯が藤の呼吸を完璧に覚え、

最終選別に行くこととなった。

1週間…

呼吸を完全に覚えた二人とはいえ、

不安なことは多々あった。

例えば、

情がうつりやすい。

鬼の過去を知った時、

もしかしたら同情してしまうかもしれない。

そこは、二人のいい所であり、

欠点でもあるのだ。

それが、不安であること。

藤の呼吸は

二人で使うには、

相性が良くなければ自分も巻き込まれるという欠点がある。

うまく、二人で協力、

息を合わせなければ

二人もろともくらってしまうのだ。

まして、二人は鬼。

鬼に効く、藤の毒の効果は強力なのだ。

少し喰らうだけでも体力を失っていく。

そんな呼吸で、

使い所が悪くてもダメ。

そんな使い所が重要な呼吸なのだ。

あの二人はそこが苦手だ。

判断に時間がかかる。

もし、鬼にあった時に判断が間に合わなければ…

という不安があるのだ。









"無事に生きて帰って来て。"

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