藤柱は何か抱えてるようです

あの日から ページ40

あの日から全くと言っていいほど柱の皆と話さなくなった。

いや、私が一方的に避けていると言うべきか…

義勇は普通に話しかけてくれる。

他の皆も、

認めてくれてる。

でも、怖いのだ。

私が他の柱に鬼ということを伝えたことで、

今までと関係性は変わってしまうのではないか。

きっと皆は優しいから、

今まで通り接してくれるかもしれない。

でも、

憎んでいる鬼と一緒に戦う。

それだけでも辛いのに、

一緒に話すなんてそんなの負担以外の何ものでもない。

だったら、自らかかわりに行くなんてこと出来るはずない。

なんて、皆から逃げるための口実でしかないんだけど…

もし仮に私が皆と今まで通り仲良くしていたら、

鬼舞辻の標的は皆になるかもしれない。

柱全員なら鬼舞辻とは戦えるかもしれない。

でも、もし、一人が標的になったとしたら、

人質に取られたとしたら、

どれだけ柱が強いとはいえ一人で鬼の長である鬼舞辻と戦うのは不可能だ。

そうなるのが怖いんだ。

これ以上迷惑かける訳には行かない。

だから、皆とは関わらない。


たとえどれだけわがままだといわれても…

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